专利摘要:
本開示は、オメプラゾール、ランソプラゾール、及び重炭酸ナトリウムを含んでなる医薬組成物に関する。そのような組成物を使用する方法も提供する。
公开号:JP2011512416A
申请号:JP2010547753
申请日:2009-02-19
公开日:2011-04-21
发明作者:フィリップス,ジェフリー・オー
申请人:ザ・キュレイターズ・オブ・ザ・ユニバーシティー・オブ・ミズーリThe Curators Of The University Of Missouri;
IPC主号:A61K45-08
专利说明:

[0001] [0001]本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、米国仮出願番号61/030,045(2008年2月20日出願)に対する優先権を主張する。]
[0002] [0002]本明細書に記載されるのは、オメプラゾール、ランソプラゾール、及び緩衝剤を含んでなる医薬組成物である。そのような組成物を使用する方法も提供する。]
[0003] [0003]本明細書に使用するように、「酸分解性薬剤」という句は、酸触媒分解を受け易いあらゆる薬理活性薬物を意味する。酸分解性薬剤の1つの群は、抗コリン作用特性もH2ヒスタミン拮抗特性も示さないが、胃壁細胞の分泌表面でのH+,K+ATPアーゼ酵素系の特異的な阻害によって胃酸分泌を抑制する抗分泌剤(以下、「プロトンポンプ阻害剤」又は「PPI」)の群である。これらの薬剤は、酸産生の最終工程を妨げることによって、ヒトのような哺乳動物において胃酸分泌のより特異的な阻害剤の群を提供する。]
[0004] [0004]ある特別なPPIの群には、置換ベンゾイミダゾール及びピリジンの環を架橋するスルフィニル基を含有する置換ベンゾイミダゾール化合物が含まれる。別のPPIの群は、置換された二環系アリール−イミダゾールのような置換アリール−イミダゾールの群である。PPIの作用機序が生じるのは、それらが血液から壁細胞に達して、分泌管の中へ拡散するときであり、そこでそれらはプロトン化して、それにより捕捉される。次いで、このプロトン化した薬剤は、スルフェン酸とスルフェンアミドを生成するように再構成されると考えられている。次いで、このスルフェンアミドは、膜貫通性H+,K+ATPアーゼの細胞外(内腔)ドメイン中の重要部位にあるスルフヒドリル基と共有的に相互作用すると考えられている。例えば、Hardman et al「Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics(グッドマン・ギルマンの治療薬の薬理学的基礎)」第9版(1996),907頁を参照のこと。]
[0005] [0005]現在入手可能なPPI医薬品は、最大効果(例えば、胃液pHを約3.5より高く維持すること)に達するのに遅れがあるので、定常状態の効果に達するのにほぼ5日を要する可能性がある。故に、胃液pHに対する有意な効果をこの医薬品の初回投薬から始めて5日目前に発揮することは、望ましいであろう。]
[0006] [0006]様々な態様において、本開示は、腸溶性(enteric coated)であってもよい、治療有効部分を有する第一のプロトンポンプ阻害剤(PPI1)、腸溶性であってもよい、治療有効部分を有する第二のプロトンポンプ阻害剤(PPI2);及び1以上の緩衝剤を含んでなる医薬組成物を提供する。]
[0007] [0007]別の態様は、腸溶性であってもよい、治療有効部分を有するオメプラゾール、腸溶性であってもよい、治療有効部分を有するランソプラゾール、及び重炭酸ナトリウム又は他の緩衝剤を含んでなる医薬組成物を開示する。]
[0008] [0008]限定されないが、重症びらん性食道炎(ロサンゼルス分類グレードC及びD)、バレット食道とバレット食道の逆流のような胃酸関連障害、低度又は高度の形成異常を伴う逆流関連食道異形成の進行を止めてその逆転を推進する治療、食道の逆流関連腺癌又は胃の酸関連腺癌の進行を止めてその逆転を推進する治療、バレット食道の再発予防用切除を受けている患者の治療、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃及び十二指腸のびらん及び潰瘍形成、多酸性消化不良、胃食道逆流症(GERD)、低反応性症候性GERD、酸逆流、食道の潰瘍及びびらん、酸曝露によって誘発される食道の前癌及び癌性病変、放射線又は化学療法誘発性食道炎、酸過剰分泌状態、胃腸の病理学的な過剰分泌状態(ゾリンジャー・エリソン症候群のような)、非潰瘍消化不良、ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)の短期駆除[限定されないが、以下の群より選択される2つの抗生物質での5日未満の治療:ペニシリン系抗生物質(例、アモキシシリン、ベンジルペニシリン、ピペラシリン、メシリナム、等)、セフェム又はセファロスポリン系抗生物質(例、セフィキシム、セフロキシム、セフロキシムアキセチル、セファクロル、セフチゾキシム、セフォタキシム、セフタジジム、等)、マクロライド系抗生物質(例、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、テリスロマイシン、ロキシスロマイシン、等)、テトラサイクリン系抗生物質(例、テトラサイクリン、ミノサイクリン、ドキシサイクリン、チゲサイクリン、等)、アミノグリコシド系抗生物質(例、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネチルマイシン、アミカシン、トブラマイシン、等)、カルバペネム系抗生物質(例、イミペネム、メロペネム、ドリペネム、等)、カルバペネムエステル型プロドラッグ(例、テビペネムピボキシル、ファロペネムダロキサート;他の経口カルバペネムプロドラッグには、GV−118819、CS−834、L−084、DZ−2649、CL−191121、等が含まれる)、キノロン系抗生物質(例、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、シタフロキサシン、クリナフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、パズフロキサシン、プルリフロキサシン、オラムフロキサシン、ガンフロキサシン、ゲミフロキサシン、トロバフロキサシン、等)、ニトロイミダゾール系抗生物質(例、メトロニダゾール、チニダゾール)、並びにリファマイシン又はアンサマイシン類似体の抗生物質(例、リファブチン、リファンピシン、リファンピン、リファキシミン、リファラジル、及び3’−ヒドロキシ−5’−(4−プロピルピペラジニル)ベンゾオキサジノリファマイシンのようなリファマイシン誘導体)]、胃食道逆流症の食道外又は非典型的症状(限定されないが、眼性疼痛、喘息、気管支炎、肺炎、胸痛、空咳、再発性喉頭炎、下咽頭異常感症、副鼻腔炎、耳痛、中耳炎、ユースタキイ管機能不全、声変わり、球感覚、咳払い、口臭、咽喉炎、及びアフタ性潰瘍のような)、夜間酸分泌(NAB)、睡眠時無呼吸、睡眠障害、胃腸出血の停止と胃腸出血後再出血の予防、上部GI出血の内視鏡評価に先立つ前処置、ストレス潰瘍予防、ストレス関連出血の治療、発作又は見かけ発作活動、サンディファー症候群、発育不全、食欲不振、神経性食欲不振、痩身、無呼吸、及び徐脈が含まれる、様々な疾患及び障害への療法を必要とする、胃麻痺(遅い胃排出)が有るか又は無い患者が含まれる、患者を治療するのにそのような組成物を使用する方法を提供する。]
[0009] [0009]他の目的、特徴、及び利点は、以下に続く「発明を実施するための形態」に説明されて、一部はその記載より明らかとなるか、又は本明細書に開示する態様の実践によって習得されよう。これらの目的及び利点は、本明細書の記載とその特許請求項において特に指摘される方法及び組成物によって実現及び達成されよう。]
[0010] [0010]本発明は、様々な形態において態様化されることが可能であるが、いくつかの態様についての以下の記載は、本開示を本発明の例示とみなすべきであって、例示の具体的な態様へ本発明を限定することを企図しないという理解とともになされる。見出しは便宜のためにのみ提供するのであって、本発明をいかなるやり方でも限定すると解釈してはならない。どの見出しの下に例示される態様も、他のあらゆる見出しの下に例示される態様と組み合わせてよい。]
[0011] [0011]緩衝剤を伴うか又は伴わない、オメプラゾールとランソプラゾールを含んでなる医薬組成物が、単一種のプロトンポンプ阻害剤の使用に優る胃酸阻害を提供し得ることが発見された。]
[0012] [0012] 故に、本発明において:
a)腸溶性であってもよい、治療有効部分を有する第一のプロトンポンプ阻害剤(PPI1);
b)腸溶性であってもよい、治療有効部分を有する第二のプロトンポンプ阻害剤(PPI2);及び
c)1以上の緩衝剤を含んでなる医薬組成物を提供する。]
[0013] [0013]また、本発明では:
a)腸溶性であってもよい、治療有効部分を有するオメプラゾール;
b)腸溶性であってもよい、治療有効部分を有するランソプラゾール;及び
c)重炭酸ナトリウムを含んでなる医薬組成物を提供する。]
[0014] [0014]限定されないが、重症びらん性食道炎(ロサンゼルス分類グレードC及びD)、バレット食道とバレット食道の逆流のような胃酸関連障害、低度又は高度の形成異常を伴う逆流関連食道異形成の進行を止めてその逆転を推進する治療、食道の逆流関連腺癌又は胃の酸関連腺癌の進行を止めてその逆転を推進する治療、バレット食道の再発予防用切除を受けている患者の治療、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃及び十二指腸のびらん及び潰瘍形成、多酸性消化不良、胃食道逆流症(GERD)、低反応性症候性GERD、酸逆流、食道の潰瘍及びびらん、酸曝露によって誘発される食道の前癌及び癌性病変、放射線又は化学療法誘発性食道炎、酸過剰分泌状態、胃腸の病理学的な過剰分泌状態(ゾリンジャー・エリソン症候群のような)、非潰瘍消化不良、H. pylori の短期駆除[限定されないが、以下の群より選択される2つの抗生物質での5日未満の治療:ペニシリン系抗生物質(例、アモキシシリン、ベンジルペニシリン、ピペラシリン、メシリナム、等)、セフェム又はセファロスポリン系抗生物質(例、セフィキシム、セフロキシム、セフロキシムアキセチル、セファクロル、セフチゾキシム、セフォタキシム、セフタジジム、等)、マクロライド系抗生物質(例、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、テリスロマイシン、ロキシスロマイシン、等)、テトラサイクリン系抗生物質(例、テトラサイクリン、ミノサイクリン、ドキシサイクリン、チゲサイクリン、等)、アミノグリコシド系抗生物質(例、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネチルマイシン、アミカシン、トブラマイシン、等)、カルバペネム系抗生物質(例、イミペネム、メロペネム、ドリペネム、等)、カルバペネムエステル型プロドラッグ(例、テビペネムピボキシル、ファロペネムダロキサート;他の経口カルバペネムプロドラッグには、GV−118819、CS−834、L−084、DZ−2649、CL−191121、等が含まれる)、キノロン系抗生物質(例、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、シタフロキサシン、クリナフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、パズフロキサシン、プルリフロキサシン、オラムフロキサシン、ガンフロキサシン、ゲミフロキサシン、トロバフロキサシン、等)、ニトロイミダゾール系抗生物質(例、メトロニダゾール、チニダゾール)、並びにリファマイシン又はアンサマイシン類似体の抗生物質(例、リファブチン、リファンピシン、リファンピン、リファキシミン、リファラジル、及び3’−ヒドロキシ−5’−(4−プロピルピペラジニル)ベンゾオキサジノリファマイシンのようなリファマイシン誘導体)]、胃食道逆流症の食道外又は非典型的症状(限定されないが、眼性疼痛、喘息、気管支炎、肺炎、胸痛、空咳、再発性喉頭炎、下咽頭異常感症、副鼻腔炎、耳痛、中耳炎、ユースタキイ管機能不全、声変わり、球感覚、咳払い、口臭、咽喉炎、及びアフタ性潰瘍のような)、夜間酸分泌(NAB)、睡眠時無呼吸、睡眠障害、胃腸出血の停止と胃腸出血後の再出血の予防、上部GI出血の内視鏡評価に先立つ前処置、ストレス潰瘍予防、ストレス関連出血の治療、発作又は見かけ発作活動、サンディファー症候群、発育不全、食欲不振、神経性食欲不振、痩身、無呼吸、及び徐脈が含まれる、様々な疾患及び障害への療法を必要とする、胃麻痺(遅い胃排出)が有るか又は無い患者が含まれる、患者を治療するのにそのような組成物を使用する方法を提供する。]
[0015] プロトンポンプ阻害剤
[0015]本開示の組成物は、少なくとも1つの医薬的に許容される酸分解性薬剤を含む。例えば、本明細書に開示する態様は、少なくとも1つのH+,K+−ATPアーゼプロトンポンプ阻害剤(PPI)を含む。プロトンポンプ阻害剤又はPPIという用語は、H+,K+−ATPアーゼの阻害剤としての薬理活性を保有する、あらゆる酸分解性薬剤を意味する。PPIの群には、限定されないが:置換アリール−イミダゾール、置換二環系アリール−イミダゾール、置換ベンゾイミダゾール化合物、及び置換イミダゾピリジンが含まれる。]
[0016] [0016]PPIは、所望されるならば、遊離塩基、遊離酸、塩、エステル、水和物、無水和物、塩水和物、アミド、エナンチオマー、異性体、互変異性体、プロドラッグ、多形、誘導体、等のようなどの形態であってもよいが、但し、この遊離塩基、遊離酸、塩、エステル、水和物、無水和物、塩水和物、アミド、エナンチオマー、異性体、互変異性体、プロドラッグ、多形、又は他のあらゆる薬理学的に好適な誘導体は、療法的に活性であるか、又は身体の内部又は外側で療法的に活性な形態への変換を受けることが条件である。]
[0017] [0017]1つの態様において、例示のPPIは、式(A):]
[0018] ]
[0019] [式中:
[0018]R1は、水素、アルキル、ハロゲン、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、カルボアルコキシアルキル、カルバモイル、カルバモイルアルキル、ヒドロキシ、フッ素化されていてもよいアルコキシ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、アシル、カルバモイルオキシ、ニトロ、アシルオキシ、アリール、アリールオキシ、アルキルチオ、又はアルキルスルフィニルであり;
[0019]R2は、水素、アルキル、アシル、アシルオキシ、アルコキシ、アミノ、アラルキル、カルボアルコキシ、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、アルキルカルボニルメチル、アルコキシカルボニルメチル、又はアルキルスルホニルであり;
[0020]R3とR5は、同じであるか又は異なって、それぞれが水素、アルキル、C1−4低級アルキル(例、メチル、エチル、等)、アルコキシ、アミノ、又はアルコキシアルコキシであり;
[0021]R4は、水素、アルキル、C1−4低級アルキル(例、メチル、エチル、等)、フッ素化されていてもよいアルコキシ、又はアルコキシアルコキシであり;
[0022]Qは、窒素、CH、又はCR1であり;
[0023]Wは、窒素、CH、又はCR1であり;
[0024]yは、0〜4の整数であり;そして
[0025]Zは、窒素、CH、又はCR1である]の化合物、
[0026]又はその遊離塩基、塩、エステル、水和物、塩水和物、アミド、エナンチオマー、異性体、互変異性体、プロドラッグ、多形、又は誘導体である。]
[0020] [0027]PPIの1つの具体例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるEP0254588に記載される、テナトプラゾール(TU−199、ベナトプラゾールとも呼ばれる)、又は5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジル)メチル]スルフィニル]イミダゾ[4,5−b]ピリジンである。テナトプラゾールに代わるIUPAC名は、3−メトキシ−8−[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−ピリジン−2−イル)メチルスルフィニル]−2,7,9−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナ−2,4,8,10−テトラエンである。その相対的に長い消失プロフィールのために、テナトプラゾールは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるフランス特許出願0213113に記載のように、胃食道逆流症、胃腸出血、及び消化不良のような状態の治療に使用することができる。テナトプラゾールは、オメプラゾール(メルク・インデックス番号6913;CAS No.73590−58−6)、又は5−メトキシ−2−[[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジニル)メチル]スルフィニル]−1H−ベンゾイミダゾールの化学構造に類似しているプロトンポンプ阻害剤である。オメプラゾールは、置換ベンゾイミダゾールの群の中で広く使用されているプロトンポンプ阻害剤である。テナトプラゾールは、置換イミダゾピリジンの群に属して、オメプラゾールがベンゾイミダゾール部分を有するのに対して、イミダゾ[4,5−b]ピリジン部分を有する。]
[0021] [0028]好適なPPIの具体例には、エソメプラゾール(S−オメプラゾールとも呼ばれる)、イラプラゾール(米国特許第5,703,097号)、テナトプラゾール(又はベナトプラゾール)、オメプラゾール、ランソプラゾール、s−ランソプラゾール、ラベプラゾール、ヒドロキシオメプラゾール、パントプラゾール、パリプラゾール、レミノプラゾール、ドントプラゾール、ハベプラゾール、ペルプラゾール、ランソプラゾール、及びネパプラゾール、又はそのような化合物の遊離塩基、遊離酸、塩、水和物、エステル、塩水和物、アミド、エナンチオマー、異性体、互変異性体、多形、プロドラッグ、又は誘導体が含まれる。]
[0022] [0029]他の酸分解性薬剤には、限定されないが:ソラプラザン(Altana);AZD−0865(アストラゼネカ);YH−1885(PCT公開公報WO96/05177)(SB−641257)(2−ピリミジンアミン、4−(3,4−ジヒドロ−1−メチル−2(1H)−イソキノリニル)−N−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジメチル−一塩酸塩)(YuHan);BY−112(Altana);SPI−447(イミダゾ(1,2−a)チエノ(3,2−c)ピリジン−3−アミン,5−メチル−2−(2−メチル−3−チエニル)(新日本製薬);3−ヒドロキシメチル−2−メチル−9−フェニル−7H−8,9−ジヒドロ−ピラノ(2,3−c)−イミダゾ(1,2−a)ピリジン(PCT公開公報WO95/27714)(アストラゼネカ);Pharmaprojects No.4950(3−ヒドロキシメチル−2−メチル−9−フェニル−7H−8,9−ジヒドロ−ピラノ(2,3−c)−イミダゾ(1,2−a)ピリジン)(アストラゼネカ、中止)WO95/27714;Pharmaprojects No.4891(EP700899)(アベンティス);Pharmaprojects No.4697(PCT公開公報WO95/32959)(アストラゼネカ);H−335/25(アストラゼネカ);T−330(Saitama 335)(Pharmacological Research Lab);Pharmaprojects No.3177(ロシュ);BY−574(Altana);Pharmaprojects No.2870(ファイザー);AU−1421(EP 264883)(メルク);AU−2064(メルク);AY−28200(ワイス);Pharmaprojects No.2126(アベンティス);WY−26769(ワイス);プマプラゾール(PCT公開公報WO96/05199)(Altana);YH−1238(YuHan);Pharmaprojects No.5648(PCT公開公報WO97/32854)(大日本製薬);BY−686(Altana);YM−020(山之内製薬);GYKI−34655(Ivax);FPL−65372(アベンティス);Pharmaprojects No.3264(EP 509974)(アストラゼネカ);ネパプラゾール(トーアエイヨー);HN−11203(ナイコメッドファーマ);OPC−22575;プミラシジンA(BMS);サビプラゾール(EP234485)(アベンティス);SK及びF−95601(GSK,中断);Pharmaprojects No.2522(EP204215)(ファイザー);S−3337(アベンティス);RS−13232A(ロシュ);AU−1363(メルク);SK及びF−96067(EP259174)(Altana);SUN8176(第一製薬);Ro−18−5362(ロシュ);ウフィプラゾール(EP74341)(アストラゼネカ);及びBay−p−1455(バイエル);又はそのような化合物の遊離塩基、遊離酸、塩、水和物、エステル、塩水和物、アミド、エナンチオマー、異性体、互変異性体、多形、プロドラッグ、又は誘導体が含まれる。]
[0023] [0030]本開示により考慮されるなお他の態様には、限定されないが、以下の米国特許番号:4,628,098;4,689,333;4,786,505;4,853,230;4,965,269;5,021,433;5,026,560;5,045,321;5,093,132;5,430,042;5,433,959;5,576,025;5,639,478;5,703,110;5,705,517;5,708,017;5,731,006;5,824,339;5,840,737;5,855,914;5,879,708;5,948,773;6,017,560;6,123,962;6,187,340;6,296,875;6,319,904;6,328,994;4,255,431;4,508,905;4,636,499;4,738,974;5,690,960;5,714,504;5,753,265;5,817,338;6,093,734;6,013,281;6,136,344;6,183,776;6,328,994;6,479,075;6,489,346;6,559,167;6,645,988;6,699,885;7,101,573;7,109,161に記載されるものが含まれる。]
[0024] [0031]本開示により考慮されるなお他の態様には、限定されないが、以下:EP 0254588;EP 0005129に記載されるものが含まれる。]
[0025] [0032]本開示により考慮される他の態様には、限定されないが、以下のPCT公開公報:WO94/27988;WO05/044223;WO06/043280に記載されるものが含まれる。]
[0026] [0033]本開示により考慮されるなお他の態様には、限定されないが、以下の米国特許出願番号:20020192299;20040131675;20040146554;20040248939;20040248942;20050003005;20050031700;20050037070;20050054682;20050112193;20050220870;20050222210;20050239845;20050244517;20050249806;20050249811;20050266071;20050288334;20050277672;20050277673;20050277671;20060024238;20060134210;20060147522;20060159760;20060167262;20060173045;20060204585に記載されるものが含まれる。]
[0027] [0034]好適な酸阻害剤の上記リストは、創製し得る他の多くの好適な酸阻害剤があることが当業者にはわかっているので、例示的であって、網羅的ではないと企図される。]
[0028] [0035]プロトンポンプ阻害剤、並びにそれらの塩、水和物、エステル、塩水和物、アミド、エナンチオマー、異性体、互変異性体、多形、プロドラッグ、及び誘導体が含まれる胃酸阻害剤は、有機合成化学の当業者にわかる標準手順を使用して製造することができる。例えば、March,「Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms and Structure(先端有機化学:反応、機序、及び構造)」第4版(ニューヨーク:ウィリー・インターサイエンス、1992); Leonard et al.「Advanced Practical Organic Chemistry(先端実践有機化学)」(1992); Howarth et al.「Core Organic Chemistry(コア有機化学)」(1998); 及び Weisermel et al.「Industrial Organic Chemistry(工業有機化学)」(2002) を参照のこと。]
[0029] [0036]「医薬的に許容される塩」又は「塩」には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、ステアリン酸、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、トルエンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、アルギン酸、β−ヒドロキシ酪酸、ガラクタル酸、及びガラクツロン酸より製造される、プロトンポンプ阻害剤の塩が含まれる。]
[0030] [0037]1つの態様では、例えば、好適な酸と遊離塩基の反応を伴う方法を使用して、遊離塩基型より酸付加塩を製造する。酸付加塩を製造するのに適した酸には、有機酸(例、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、等)、並びに無機酸(例、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、等)の両方が含まれる。]
[0031] [0038]他の態様では、好適な塩基での処理によって、酸付加塩を遊離塩基へ再変換する。さらなる態様において、プロトンポンプ阻害剤の酸付加塩は、例えば、塩酸又は臭化水素酸を使用して製造される、ハロゲン化物の塩である。なお他の態様において、塩基性塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩である。]
[0032] [0039]プロトンポンプ阻害剤の塩型には、限定されないが、エソメプラゾールナトリウム、オメプラゾールナトリウム、テナトプラゾールナトリウム、ラベプラゾールナトリウム、パントプラゾールナトリウムのようなナトリウム塩型;米国特許第5,900,424号に記載される、エソメプラゾールマグネシウム又はオメプラゾールマグネシウムのようなマグネシウム塩型;カルシウム塩型;米国特許第6,511,996号に記載される、エソメプラゾールのカリウム塩のようなカリウム塩型;限定されないが、ナトリウム水和物塩型(例えば、テナトプラゾールナトリウム水和物又はオメプラゾールナトリウム水和物)が含まれる、塩水和物型が含まれる。米国特許第4,738,974号及び6,369,085号には、エソメプラゾールの他の塩が記載されている。米国特許第4,758,579号と4,628,098号には、パントプラゾールとランソプラゾールの塩型がそれぞれ考察されている。]
[0033] [0040]プロトンポンプ阻害剤の好適な塩の上記リストは、プロトンポンプ阻害剤の他の医薬的に許容される塩を創製し得ることが当業者にはわかっているので、例示的であって、網羅的ではないと企図される。]
[0034] [0041]1つの態様において、エステルの製造には、薬物の分子構造内に存在し得るヒドロキシル及び/又はカルボキシル基を官能化することを伴う。別の態様において、エステルは、遊離アルコール基のアシル−置換誘導体、例えば、式:RCOOR1(ここでR1は、低級アルキル基である)のカルボン酸より誘導される部分である。エステルは、所望されるならば、限定されないが、加水素分解又は加水分解が含まれる手順を使用することによって、遊離酸へ再変換することができる。]
[0035] [0042]「アミド」は、当業者に知られているか又は関連文献に記載されている技術を使用して製造することができる。例えば、アミドは、好適なアミン反応体を使用してエステルより製造してよく、またそれらは、無水物又は酸塩化物より、アンモニア又は低級アルキルアミンのようなアミン基との反応によって製造してよい。]
[0036] [0043]置換二環系アリール−イミダゾールの「互変異性体」には、例えば、米国特許番号:6,262,085;6,262,086;6,268,385;6,312,723;6,316,020;6,326,384;6,369,087;及び6,444,689に記載されるもののような、オメプラゾールの互変異性体が含まれる。]
[0037] [0044]置換二環系アリール−イミダゾールの例示の「異性体」は、オメプラゾールの異性体であり、限定されないが、Oishi et al., Acta Cryst. (1989), C45, 1921-1923;米国特許第6,150,380号;米国特許公開公報番号02/0156284;及びPCT公開公報番号WO02/085889にに記載される異性体が含まれる。]
[0038] [0045]例示の「多形」には、限定されないが、PCT公開公報番号WO92/08716と米国特許番号:4,045,563;4,182,766;4,508,905;4,628,098;4,636,499;4,689,333;4,758,579;4,783,974;4,786,505;4,808,596;4,853,230;5,026,560;5,013,743;5,035,899;5,045,321;5,045,552;5,093,132;5,093,342;5,433,959;5,464,632;5,536,735;5,576,025;5,599,794;5,629,305;5,639,478;5,690,960;5,703,110;5,705,517;5,714,504;5,731,006;5,879,708;5,900,424;5,948,773;5,997,903;6,017,560;6,123,962;6,147,103;6,150,380;6,166,213;6,191,148;5,187,340;6,268,385;6,262,086;6,262,085;6,296,875;6,316,020;6,328,994;6,326,384;6,369,085;6,369,087;6,380,234;6,428,810;6,444,689;及び6,462,0577に記載されるものが含まれる。]
[0039] [0046]1つの態様において、少なくとも1つのプロトンポンプ阻害剤は、腸溶性(enteric coated)ではない。別の態様では、少なくとも1つのプロトンポンプ阻害剤の一部が腸溶性であってもよい。別の態様では、少なくとも1つのプロトンポンプ阻害剤の治療有効部分が腸溶性であってもよい。別の態様では、少なくとも1つのプロトンポンプ阻害剤の約5%、約15%、約20%、約30%、約40%、約50%、又は約60%が腸溶性であってもよい。別の態様では、少なくとも1つのプロトンポンプ阻害剤の一部が「薄い腸溶コート」を含む。「薄い腸溶コート」という用語は、本明細書において、それがコートされた物質の胃腸液における放出をある時間帯の間遅らせるが、最終的には、コートされた物質の一部の十二指腸への通過に先立つ放出を可能にするようなやり方又は量で適用される、pH感受性コーティング剤を意味する。]
[0040] [0047]1つの態様において、少なくとも1つのプロトンポンプ阻害剤は、重量によるか又は数量により、約900μm未満、約800μm未満、約700μm未満、約600μm未満、約500μm未満、約400μm未満、約300μm未満、約200μm未満、約150μm未満、約100μm未満、約80μm未満、約60μm未満、約40μm未満、約35μm未満、約30μm未満、約25μm未満、約20μm未満、約15μm未満、約10μm、又は約5μm未満のD90、D80、D70又はD50粒径を有する。]
[0041] [0048]別の態様では、その中のマイクロ化プロトンポンプ阻害剤が、標準溶解試験における配置の後で、プロトンポンプ阻害剤の約90%以上、約75%以上、又は約50%以上が約1時間以内、約50分以内、約40分以内、約30分以内、約20分以内、約10分以内、又は約5分以内に投与単位より放出されることを可能にする大きさである組成物を提供する。]
[0042] [0049]なお別の態様において、本開示の組成物は、全量において約1mg〜約3000mg、約1mg〜約2000mg、約1mg〜約1000mg、約1mg〜約750mg、約1mg〜約500mg、約1mg〜約300mg、約5mg〜約250mg、約5mg〜約200mg、約5mg〜約175mg、約5mg〜約120mg、約5mg〜約100mg、約5mg〜約80mg、又は約5mg〜約50mg、例えば、約5mg、約7.5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg約120、mg約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、又は約200mgの2つのPPIを含む。]
[0043] [0050]なお別の態様において、本開示の組成物は、それぞれが約40mg〜約160mg、約50mg〜約150mg、約60mg〜約140mg、約60〜約130mg、約60mg〜約120mg、約60〜約110mg、約60mg〜約100mg、約70mg〜約100mg、又は約80〜約100mgの量で存在する、2つのPPIを含む。]
[0044] 緩衝剤
[0051]本開示の組成物は、1以上の医薬的に許容される緩衝剤を含む。本開示に有用な緩衝剤には、弱塩基又は強塩基としての薬理活性を保有する薬剤が含まれる。1つの態様において、緩衝剤は、PPIとともに製剤化されるか又は実質的に同時に投与されるとき、胃腸液のpHを高めて、それにより胃腸液によるPPIの酸分解をある時間帯の間実質的に妨げるか又は阻害するように機能する。]
[0045] [0052]別の態様において、本開示に従って有用な緩衝剤は、限定されないが、IA族金属の塩(例えば、IA族金属の重炭酸塩、IA族金属の炭酸塩が含まれる)、アルカリ土類金属の緩衝剤、アミノ酸、アミノ酸のアルカリ塩、アルミニウム緩衝剤、カルシウム緩衝剤、ナトリウム緩衝剤、又はマグネシウム緩衝剤を含む。他の好適な緩衝剤には、ナトリウム又はカリウムのリン酸塩、クエン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、重炭酸塩、及び炭酸塩のような、アルカリ(ナトリウム及びカリウム)又はアルカリ土類(カルシウム及びマグネシウム)の炭酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、クエン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、フタル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、等が含まれる。]
[0046] [0053]好適な緩衝剤の非限定的な例には、アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム共沈物、水酸化アルミニウム/重炭酸ナトリウム共沈物、酢酸カルシウム、重炭酸カルシウム、ホウ酸カルシウム、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、水酸化カルシウム、乳酸カルシウム、フタル酸カルシウム、リン酸カルシウム(リン酸二水素カルシウム、リン酸三カルシウム、等が含まれる)、コハク酸カルシウム、酒石酸カルシウム、ギ酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、リン酸二塩基性ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、L−アルギニン、酢酸マグネシウム、アルミン酸マグネシウム、ホウ酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、フタル酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、コハク酸マグネシウム、酒石酸マグネシウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、ホウ酸カリウム、クエン酸カリウム、メタリン酸カリウム、フタル酸カリウム、リン酸カリウム、ポリリン酸カリウム、ピロリン酸カリウム、コハク酸カリウム、酒石酸カリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、乳酸ナトリウム、フタル酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、合成ハイドロタルサイト、ピロリン酸四カリウム、ピロリン酸四ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、及びトロメタルノール(trometarnol)が含まれる(「Merck Indec(メルク・インデックス)」メルク社、ニュージャージー州ラーウェイ(2001)に提供されるリストに一部基づく)。加えて、タンパク質又はタンパク加水分解物の胃酸と反応する能力により、それらも、本態様における緩衝剤として役立つ可能性がある。さらに、本明細書に記載の医薬製剤では、上記に言及した緩衝剤の組合せ又は混合物を使用することができる。]
[0047] [0054]緩衝剤には、プロトンポンプ阻害剤がHCl(又は、注目の環境中の他の酸)と相互作用するより速く、同じ酸と相互作用する緩衝剤又は緩衝剤の組合せも含まれる。水のような液相中に置かれるとき、これらの緩衝剤は、プロトンポンプ阻害剤のpKaより高いpHを産生して維持する。]
[0048] [0055]緩衝剤には、L−カルノシンのようなペプチドも含まれる。1つの態様において、本開示の組成物は、L−カルノシンを含む。本開示のなお別の態様は、約1分量のPPIに対して約20分量より多いL−カルノシンの比でL−カルノシンを含む。他の態様は、L−カルノシンとPPIを約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1、又は約50:1の量で含む。]
[0049] [0056]本開示の他の態様は、PPI、約1分量のPPIに対して約20分量の量で少なくとも1つの緩衝剤、そして約1分量のPPIに対して約20分量の量でタンパク成分を含む。例えば、本開示の態様は、テナトプラゾール、約1分量のテナトプラゾールに対して約20分量の量で重炭酸ナトリウム、そして約1分量のテナトプラゾールに対して約20分量の量でL−カルノシンを含む。本開示の別の態様は、約40mgのテナトプラゾール、約1600mgの重炭酸ナトリウム、及び約1600mgのL−カルノシンを含む。本開示のなお別の態様は、約40mgのテナトプラゾール、約1600mgの重炭酸ナトリウム及び水酸化マグネシウム、並びに約1600mgのL−カルノシンを含む。本開示のなお別の態様は、約40mgのオメプラゾール、約1600mgの重炭酸ナトリウム及び水酸化マグネシウム、並びに約1600mgのL−カルノシンを含む。]
[0050] [0057]本開示の他の態様は、オメプラゾール、約1分量のオメプラゾールに対して約20分量の量で重炭酸ナトリウム、及び約1分量のオメプラゾールに対して約20分量の量でL−カルノシンを含む。例えば、本開示の態様は、約40mgのオメプラゾール、約1600mgの重炭酸ナトリウム、及び約1600mgのL−カルノシンを含む。]
[0051] [0058]好適な緩衝剤の上記リストは、他の医薬的に許容される緩衝剤を創製し得ることが当業者にはわかっているので、例示的であって、網羅的ではないと企図される。]
[0052] [0059]様々な他の態様において、緩衝剤は、プロトンポンプ阻害剤の約0.1mEq/mg〜約5mEq/mg、プロトンポンプ阻害剤の約0.5mEq/mg〜約3mEq/mg、プロトンポンプ阻害剤の約0.6mEq/mg〜約2.5mEq/mg、プロトンポンプ阻害剤の約0.7mEq/mg〜約2.0mEq/mg、プロトンポンプ阻害剤の約0.8mEq/mg〜約1.8mEq/mg、プロトンポンプ阻害剤の約1.0mEq/mg〜約1.5mEq/mgの全量で存在する。別の態様において、緩衝剤は、乾燥重量ベースで、プロトンポンプ阻害剤の約0.5mEq/mg、プロトンポンプ阻害剤の約0.75mEq/mg、又は約プロトンポンプ阻害剤の1mEq/mgの量で存在する。]
[0053] [0060]なお別の態様において、1以上の緩衝剤は、約0.5mEq〜約160mEq、約1mEq〜約150mEq、約10mEq〜約150mEq、約10mEq〜約75mEq、約10mEq〜約60mEq、又は約10mEq〜約50mEqの全量で存在する。例示的には、本開示の組成物は、約1mEq、約5mEq、約10mEq、約15mEq、約20mEq、約25mEq、約30mEq、約35mEq、約40mEq、約45mEq、約50mEq、約60mEq、約70mEq、約80mEq、約90mEq、約100mEq、約110mEq、約120mEq、約130mEq、約140mEq、約150mEq、又は約160mEqの緩衝剤を含むことができる。]
[0054] [0061]なお別の態様において、1以上の緩衝剤は、約10mEq、約11mEq、約12mEq、約13mEq、約14mEq、約15mEq、又は少なくとも約16mEqの全量で存在する。]
[0055] [0062]別の態様において、1以上の緩衝剤と、第一のプロトンポンプ阻害剤と後続のプロトンポンプ阻害剤の混合物は、約5:1、約7:1、約10:1、約20:1、約20:1より大きい、約21:1、約22:1、約23:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約40:1より大きい、約45:1、約53:3、約11:1、約28:3、約28:5、約23:3、約26:1、約27:2、又は約31:1の重量比で存在する。]
[0056] [0063]なお別の態様において、PPI1、PPI2、及び1以上の緩衝剤は、約2:1:50、約3:2:50、約2:1:25、約2:1:60、約3:2:25、約2:1:20、約1:1:50、約1:2:50、約1:1:25、約1:1:60、約1:2:25、又は約1:1:20の重量比で存在する。]
[0057] [0064]別の態様において、本開示の組成物に存在する緩衝剤の量は、約100〜約4000mg、約200〜約3500mg、約300〜約3000mg、約400〜約2500mg、又は約500〜約2200mg、約600〜約2000、又は約700〜約1800mgの範囲に及ぶ。他の態様において、本開示の組成物に存在する緩衝剤の量は、約100mg、約200mg、又は約300mg、又は約400mg、又は約500mg、又は約600mg、又は約700mg、又は約800mg、又は約900mg、又は約1000mg、又は約1100mg、又は約1200mg、又は約1300mg、又は約1400mg、又は約1500mg、又は約1600mg、又は約1700mg、又は約1800mg、又は約1900mg、又は約2000mg、又は約2100mg、又は約2200mg、又は約2300mg、又は約2400mg、又は約2500mg、又は約2600mg、又は約2700mg、又は約2800mg、又は約2900mg、又は約3000mg、又は約3200mg、約3500mg、又は約4000mgである。]
[0058] [0065]別の態様において、存在する緩衝剤の量は、約100mg〜約2000mg、約200mg〜約1750mg、約300mg〜約1500mg、約400mg〜約1250mg、又は約500mg〜約1000mgの量である。]
[0059] [0066]別の態様において、存在する緩衝剤の量は、約100mg〜約500mg、約200mg〜400mg、約300mg〜約400mg、約100mg〜約350mg、約100mg〜約300mg、約100mg〜約250mg、又は100mg〜約200mgの量である。]
[0060] [0067]別の態様では、本開示の組成物において、1以上の緩衝剤が800mgより多い、例えば、約920mg又は少なくとも約1000mgの全量で存在する。]
[0061] [0068]なお別の態様において、緩衝剤とPPI1及びPPI2の混合物(以下、「プロトンポンプ阻害剤混合物」)は、20:1より大きい、約21:1以上、約22:1以上、約23:1以上、約24:1以上、約25:1以上、約26:1以上、約27:1以上、約28:1以上、約29:1以上、約30:1以上、約31:1以上、約32:1以上、約33:1以上、約34:1以上、約35:1以上、約36:1以上、約37:1以上、約38:1以上、約39:1以上、約40:1以上、約41:1以上、約42:1以上、約43:1以上、約44:1以上、約45:1以上、約46:1以上、約47:1以上、約48:1以上、約49:1以上、約50:1以上、約53:3以上;約11:1以上、約28:3以上、約21:1以上、約28:5以上、約23:3以上、約26:1以上、約53:3以上、約27:2以上、又は約31:1以上の重量比で存在する。]
[0062] [0069]なお別の態様では、少なくとも2つの非アミノ酸緩衝剤の組合せを含む組成物を提供し、ここで少なくとも2つの非アミノ酸緩衝剤の組合せは、水酸化アルミニウム−重炭酸ナトリウム共沈物を実質的に含まない。関連した態様において、そのような組成物がポリ[ホスホリル/スルホン]化炭水化物を含むならば、ポリ[ホスホリル/スルホン]化炭水化物の緩衝剤に対する重量比は、1:5(0.2)未満、1:10(0.1)未満、又は1:20(0.05)未満である。あるいは、ポリ[ホスホリル/スルホン]化炭水化物は、組成物中に、あるとしても、50mg未満、25mg未満、10mg未満、又は5mg未満の量で存在する。別の態様において、組成物は、ポリ[ホスホリル/スルホン]化炭水化物を含有しない。]
[0063] [0070]他の態様では、医薬組成物がアミノ酸緩衝剤を含むならば、医薬組成物に存在するアミノ酸緩衝剤の全量は、約5mEq未満、又は約4mEq未満、又は約3mEq未満である。]
[0064] [0071]本明細書に使用する「アミノ酸緩衝剤」という句には、限定されないが、アミノ酸、アミノ酸塩、及びアミノ酸アルカリ塩が含まれ、例えば、グリシン、アラニン、スレオニン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン及び/又はリジングルタミン酸塩、塩酸グリシン、L−アラニン、DL−アラニン、L−スレオニン、DL−スレオニン、L−イソロイシン、L−バリン、L−フェニルアラニン、L−グルタミン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、L−グルタミン酸ナトリウム塩、L−アスパラギン酸、L−アスパラギン酸ナトリウム塩、L−リジン、及びL−リジン−L−グルタミン酸塩が含まれる。本明細書の「非アミノ酸緩衝剤」という用語には、上記に定義されるような緩衝剤が含まれるが、アミノ酸緩衝剤は含まれない。]
[0065] [0072]アミノ酸緩衝剤の上記リストは、他の医薬的に許容されるアミノ酸緩衝剤を創製し得ることが当業者にはわかっているので、例示的であって、網羅的ではないと企図される。]
[0066] [0073]別の態様において、本開示の組成物は、少なくとも1つの非アミノ酸緩衝剤を含み、ここで非アミノ酸緩衝剤は、組成物において、800mgより多い全量で存在する。関連した態様において、そのような組成物がポリ[ホスホリル/スルホン]化炭水化物を含むならば、ポリ[ホスホリル/スルホン]化炭水化物の緩衝剤に対する重量比は、1:5(0.2)未満、1:10(0.1)未満、又は1:20(0.05)未満である。あるいは、ポリ[ホスホリル/スルホン]化炭水化物は、組成物中に、あるとしても、50mg未満、25mg未満、10mg未満、又は5mg未満の量で存在する。]
[0067] [0074]なお別の態様では、少なくとも1つの緩衝剤を少なくとも約10mEqの全量で含む組成物を提供する。関連した態様において、アミノ酸緩衝剤が組成物に存在するならば、以下の条件の少なくとも1つが満たされる:(1)アミノ酸緩衝剤:プロトンポンプ阻害剤混合物の重量比は、20:1より大きい;(2)組成物は、少なくとも2つの非アミノ酸緩衝剤を含む;(3)組成物は、少なくとも1つの非アミノ酸緩衝剤を含み、ここで少なくとも1つの非アミノ酸緩衝剤:プロトンポンプ阻害剤混合物の重量比は、20:1より大きい;及び/又は(4)全部の緩衝剤:プロトンポンプ阻害剤混合物の重量比は、40:1より大きい。]
[0068] [0075]なお別の態様では、少なくとも1つの緩衝剤を少なくとも約10mEqの全量で含む組成物を提供する。関連した態様において、アミノ酸緩衝剤が組成物に存在するならば、以下の条件の少なくとも1つが満たされる:(1)PPI1:PPI2:アミノ酸緩衝剤の重量比は、約2:1:50、約3:2:50、約2:1:25、約2:1:60、約3:2:25、約2:1:20、約1:1:50、約1:2:50、約1:1:25、約1:1:60、約1:2:25、又は約1:1:20である;(2)組成物は、少なくとも2つの非アミノ酸緩衝剤を含む;(3)組成物は、少なくとも1つの非アミノ酸緩衝剤を含み、ここでPPI1:PPI2:非アミノ酸緩衝剤の重量比は、約2:1:50、約3:2:50、約2:1:25、約2:1:60、約3:2:25、約2:1:20、約1:1:50、約1:2:50、約1:1:25、約1:1:60、約1:2:25、又は約1:1:20である;及び/又は(4)PPI1:PPI2:全部の緩衝剤の重量比は、約2:1:50、約3:2:50、約2:1:25、約2:1:60、約3:2:25、約2:1:20、約1:1:50、約1:2:50、約1:1:25、約1:1:60、約1:2:25、又は約1:1:20である。]
[0069] [0076]他の態様では、2以上の緩衝剤が存在する場合、この2以上の緩衝剤は、少なくとも2つの非アミノ酸緩衝剤を含み、ここで少なくとも2つの非アミノ酸緩衝剤の組合せは、水酸化アルミニウム−重炭酸ナトリウム共沈物を実質的に含まない。]
[0070] [0077]なお別の態様において、緩衝剤は、重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、及び水酸化マグネシウムの混合物を含み、ここで重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、及び水酸化マグネシウムは、1mgのプロトンポンプ阻害剤混合物につき約0.1mEq〜1mgのプロトンポンプ阻害剤混合物につき約5mEqの量でそれぞれ存在する。]
[0071] [0078]別の態様において、緩衝剤は、重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、及び水酸化マグネシウムの混合物を含み、ここでこの重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、及び水酸化マグネシウムは、1mgのプロトンポンプ阻害剤につき約0.1mEq〜1mgのいずれかのプロトンポンプ阻害剤につき約5mEqの量でそれぞれ存在する。]
[0072] [0079]本発明にまた提供するのは、少なくとも1つの可溶性緩衝剤を含んでなる医薬組成物である。本明細書に使用する「可溶性緩衝剤」という用語は、胃腸液又は模倣胃腸液において少なくとも約500mg/mL、又は少なくとも約300mg/mL、又は少なくとも約200mg/mL、又は少なくとも約100mg/mLの溶解度を有する制酸薬を意味する。]
[0073] [0080]いくつかの態様において、緩衝剤は、規定の粒径分布を有する。例えば、1つの態様において、緩衝剤のD50、D70、D80又はD90粒径は、重量によるか又は数量により、約10μm以下であり、約20μm以下、約30μm以下、約40μm以下、約50μm以下、約60μm以下、約70μm以下、約80μm以下、約90μm以下、直径約100μm以下、直径約200μm以下、直径約300μm以下、直径約400μm以下、直径約1000μm以下、直径約2000μm以下、直径約3000μm以下、直径約4000μm以下、直径約6000μm以下、又は直径約9000μm以下である。]
[0074] [0081]好適な緩衝剤の上記リストは、他の医薬的に許容される緩衝剤を創製し得ることが当業者にはわかっているので、例示的であって、網羅的ではないと企図される。]
[0075] NSAIDとアスピリン
[0082]1つの態様において、本発明の組成物は、NSAIDを含む。本明細書に使用する「NSAID」という用語は、当業者によってそのようなものと同定されるように、非ステロイド性抗炎症剤として作用する化合物を意味する。]
[0076] [0083]例示的には、メルク・マニュアル(Merck Manual)(第16版)、Merck Research Laboratories (1990) 1308〜1309頁は、よく知られたNSAIDの例を提供する。例示のNSAIDには、限定されないが、サリチラート(salicylates)、インドメタシン、フルビプロフェン、ジクロフェナク、ケトロラク、ナプロキセン、ピロキシカム、テブフェロン、イブプロフェン、エトドラク、ナブメトン、テニダップ、アルコフェナク、アンチピリン、アミノピリジン、ジピロン、アミノピロン、フェニルブタゾン、クロフェゾン、オキシフェンブタゾン、プレキサゾン、アパゾン、ベンジダミン、ブコローム、シンコペン(cinchopen)、クロニキシン、ジトラゾール、エピリゾール、フェノプロフェン、フロクタフェニン、フルフェナム酸、グラフェニン、インドプロフェン、ケトプロフェン、メクロフェナム酸、メフェナム酸、ニフルム酸、フェナセチン、サリジファミド、スリンダク、スプロフェン、及びトルメチンが含まれる。サリチラートには、アセチルサリチル酸、アセチルサリチル酸ナトリウム、アセチルサリチル酸カルシウム、サリチル酸、及びサリチル酸ナトリウムを含めてよい。]
[0077] [0084]1つの態様において、NSAIDは、存在するならば、組成物の全重量に対して約0.1%〜約85%、約0.5%〜約75%、又は約1%〜約60%の全量で存在する。例示的には、NSAIDは、全組成物の重量に対して約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約46%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、又は約85%の量で存在し得る。]
[0078] [0085]別の態様において、NSAIDは、存在するならば、約1mg〜約1500mg、約lmg〜約1200mg、約1mg〜約1000mg、約1mg〜約800mg、又は約1mg〜約500mgの全量で存在する。]
[0079] [0086]他の態様において、NSAIDは、本発明の組成物において、約50mg、約100mg、約150mg、約200mg、約250mg、約300mg、約400mg、約450mg、約500mg、約550mg、約600mg、約650mg、約700mg、約750mg、約800mg、約850mg、約900mg、約950mg、約1000mg、約1050mg、約1100mg、約1150mg、又は約1200mgの量で存在する。]
[0080] [0087]1つの態様では、NSAIDのどの部分も腸溶性でない。別の態様では、NSAIDの少なくとも一部が腸溶性でない。別の態様では、NSAIDの少なくとも治療有効部分が腸溶性でない。別の態様では、NSAIDの少なくとも約5%、約15%、約20%、約30%、約40%、約50%、又は約60%が腸溶性でない。別の態様では、NSAIDの一部が、上記に定義されるような「薄い腸溶コート」を含む。]
[0081] [0088]「疼痛」という用語には、あらゆる種類の疼痛が含まれ、限定されないが、関節炎痛(例、骨関節炎及び慢性関節リウマチに関連した疼痛)のような慢性疼痛、ニューロパシー性疼痛、術後疼痛、慢性腰痛、群発頭痛、ヘルペス性神経痛、幻肢痛、中枢性疼痛、歯痛、オピオイド耐性疼痛、内臓痛、外科手術痛、骨損傷痛、分娩及び出産時の疼痛、熱傷(日焼けが含まれる)より生じる疼痛、分娩後疼痛、偏頭痛、アンギナ痛、及び膀胱炎が含まれる尿生殖器経路関連疼痛が含まれ、この用語は、侵害受容性疼痛又は侵害受容も意味する。]
[0082] [0089]他の態様において、アスピリンは、本発明の組成物において、約50mg〜約400mg、約60mg〜約375mg、約70mg〜約350mg、約80mg〜約325mg、約90〜約300mg、又は約100mg〜約275mgの量で存在する。]
[0083] 医薬賦形剤
[0090]様々な態様には、所望されるならば、1以上の医薬的に許容される賦形剤を含めることができる。「賦形剤」という用語は、本明細書において、治療薬剤の被検者への送達のための担体又は運搬体として使用されるか、又はその取扱い又は保存特性を改善するか又は組成物の用量単位の形成を可能にするか又は促進するために加えられる、それ自体は治療薬剤ではない、あらゆる物質を意味する。賦形剤には、例示によれば、そして限定せずに、希釈剤、崩壊剤、結合剤、接着剤、湿潤剤、滑沢剤、流動促進剤、表面修飾剤、不快な味又は香りを隠すか又は消すために加える物質、香味剤、色素、フレグランス、及び組成物の外観を改善するために加える物質が含まれる。そのようなどの賦形剤も、液体、固体、又は半固体の剤形を含めて、本開示に従ってどの剤形でも使用することができる。]
[0084] [0091]様々な態様において利用してもよい賦形剤は、固体、半固体、液体、又はこれらの組合せであり得る。賦形剤が含まれる本開示の組成物は、薬物又は治療薬剤と賦形剤を混合することのような様々な製剤技術によって製造することができる。]
[0085] [0100]様々な態様において、組成物は、1以上の医薬的に許容される希釈剤を賦形剤として含んでもよい。好適な希釈剤には、例示的には、限定せずに、個別又は組合せのいずれかで、乳糖(無水乳糖及び乳糖一水和物が含まれる);デンプン(直接圧縮可能なデンプンと加水分解デンプン(例、CelutabTM及びEmdexTM)が含まれる);マンニトール;ソルビトール;キシリトール;デキストロース(例、CereloseTM2000)及びデキストロース一水和物;二塩基性リン酸カルシウム二水和物;ショ糖ベースの希釈剤;粉糖;一塩基性硫酸カルシウム一水和物;硫酸カルシウム二水和物;顆粒状乳酸カルシウム三水和物;デキストレート類;イノシトール;加水分解シリアル固形物;アミロース;セルロース(微結晶性セルロース、α及び非結晶性セルロースの食品グレード供給源(例、RexcelTM)、及び粉末セルロースが含まれる);炭酸カルシウム;グリシン;ベントナイト;ポリビニルピロリドン、等が含まれる。そのような希釈剤は、存在するならば、全体で、組成物の全重量の約5%〜約99%、約10%〜約85%、又は約20%〜約80%を構成してよい。様々な態様において、選択される単数又は複数の希釈剤は、好適な流動特性と、錠剤が所望される場合は、圧縮可能性を示す場合がある。]
[0086] [0092]顆粒外微結晶性セルロース(即ち、湿式造粒された組成物へ乾燥工程の後で加える微結晶性セルロース)の使用は、硬度(錠剤の)及び/又は崩壊時間を改変又は制御するために使用することができる。]
[0087] [0093]様々な態様において、組成物は、錠剤製剤にあるように、1以上の医薬的に許容される崩壊剤を賦形剤として含んでもよい。好適な崩壊剤には、限定せずに、個別又は組合せのいずれかで、デンプン類(架橋連結ポリビニルピロリドン(クロスポビドンUSP/NF)、カルボキシメチルセルロース(CMCナトリウム)、キチン、キトサン、ナトリウムデンプングリコラート(例、Pen West のExplotabTM)及びゼラチン化トウモロコシデンプン(例、NationalTM1551、NationalTM1550、及びColocornTM1500)が含まれる)、粘土(例、VeegumTMHV)、精製セルロース、微結晶性セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びカルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース類、クロスカルメロースナトリウム(例、FMCのAc−Di−SolTM)、アルギン酸塩、並びに、寒天、グアー、キサンタン、ローカストビーン、カラヤ、ペクチン、及びトラガカントゴムのようなゴム類が含まれる。]
[0088] [0094]崩壊剤は、組成物の製造の間のどの好適な工程(特に、造粒工程前か又は圧縮前の滑沢化工程の間)でも加えてよい。そのような崩壊剤は、存在するならば、全体で、組成物の全重量の約0.2%〜約30%、約0.2%〜約10%、又は約0.2%〜約5%を構成してよい。]
[0089] [0095]1つの態様において、架橋連結ポリビニルピロリドン(クロスポビドンUSP/NF)は、錠剤又はカプセル剤の崩壊のために存在してもよい崩壊剤であり、存在するならば、組成物の全重量の約1%〜約5%を構成してもよい。]
[0090] [0096]別の態様において、キチンは、錠剤又はカプセル剤の崩壊のために存在してもよい崩壊剤である。]
[0091] [0097]なお別の態様において、キトサンは、錠剤又はカプセル剤の崩壊のために存在してもよい崩壊剤である。]
[0092] [0098]なお別の態様において、カルボキシメチルセルロース(CMCナトリウム)は、錠剤又はカプセル剤の崩壊のために存在してもよい崩壊剤である。]
[0093] [0099]別の態様において、クロスカルメロースナトリウムは、錠剤又はカプセル剤の崩壊のための崩壊剤であり、存在するならば、組成物の全重量の約0.2%〜約10%、約0.2%〜約7%、又は約0.2%〜約5%を構成してもよい。]
[0094] [00100]本明細書に記載の様々な態様は、特に錠剤製剤では、賦形剤として1以上の医薬的に許容される結合剤又は接着剤を含んでもよい。そのような結合剤及び接着剤は、錠剤化される粉末に対して、サイジング、滑沢化、圧縮、及びパッケージングのような通常の加工操作を可能にするが、それでも錠剤が崩壊して組成物が摂取時に吸収されることを可能にするのに十分な凝集性を付与することができる。好適な結合剤及び接着剤には、限定せずに、個別又は組合せのいずれかで、アカシア;トラガカント;ショ糖;ゼラチン;ブドウ糖;限定されないが、ゼラチン化デンプン(例、NationalTM1511及びNationalTM1500)のようなデンプン類;限定されないが、メチルセルロース及びカルメロースナトリウム(例、TyloseTM)のようなセルロース類;アルギン酸とアルギン酸の塩;ケイ酸アルミニウムマグネシウム;PEG;グアーゴム;多糖酸;ベントナイト;ポビドン、例えば、ポビドンK−15、K−30、及びK−29/32;ポリメタクリレート;HPMC;ヒドロキシプロピルセルロース(例、KlucelTM);及び、エチルセルロース(例、EthocelTM)が含まれる。そのような結合剤及び/又は接着剤は、存在するならば、全体で、組成物の全重量の約0.5%〜約25%、約0.75%〜約15%、又は約1%〜約10%を構成してよい。]
[0095] [00101]本明細書に記載の組成物は、賦形剤として1以上の医薬的に許容される湿潤剤を含んでもよい。様々な組成物において湿潤剤として使用し得る界面活性剤の非限定的な例には、四級アンモニウム化合物(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、及び塩化セチルピリジニウム)、ジオクチルナトリウムスルホスクシネート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(例えば、ノノキシノール9、ノノキシノール10、及びオクトキシノール9)、ポロキサマー(ポリオキシエチレン及びポリオキシプロピレンブロック共重合体)、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリド及びオイル[例えば、ポリオキシエチレン(8)カプリル/カプリン酸モノ及びジグリセリド(例、Gattefosse のLabrasolTM)、ポリオキシエチレン(35)ヒマシ油、及びポリオキシエチレン(40)水素化ヒマシ油];ポリオキシエチレンアルキルエーテル(例えば、ポリオキシエチレン(20)セトステアリルエーテル)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル(例えば、ポリオキシエチレン(40)ステアレート)、ポリオキシエチレンソルビタンエステル[例えば、ポリソルベート20及びポリソルベート80(例、ICIのTweenTM80)]、プロピレングリコール脂肪酸エステル(例えば、プロピレングリコールラウレート(例、Gattefosse のLauroglycolTM))、ラウリル硫酸ナトリウム、脂肪酸とその塩(例えば、オレイン酸、オレイン酸ナトリウム、及びオレイン酸トリエタノールアミン)、グリセリル脂肪酸エステル(例えば、グリセリルモノステアレート)、ソルビタンエステル(例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノパルミテート、及びソルビタンモノステアレート)、チロキサポール、及びこれらの混合物が含まれる。このような湿潤剤は、存在するならば、全体で、組成物の全重量の約0.25%〜約15%、約0.4%〜約10%、又は約0.5%〜約5%を構成してよい。]
[0096] [00102]本明細書に記載の組成物は、賦形剤として1以上の医薬的に許容される滑沢剤(抗付着剤及び/又は流動促進剤が含まれる)を含んでもよい。好適な滑沢剤には、限定せずに、個別又は組合せのいずれかで、ベヘン酸グリセリル(例、CompritolTM888);ステアリン酸とその塩(マグネシウム(ステアリン酸マグネシウム)、ステアリン酸カルシウム及びナトリウムが含まれる);水素化植物油(例、SterotexTM);コロイド状シリカ;タルク;ワックス;ホウ酸;安息香酸ナトリウム;酢酸ナトリウム;フマル酸ナトリウム;塩化ナトリウム;DL−ロイシン;PEG(例、CarbowaxTM4000及びCarbowaxTM6000);オレイン酸ナトリウム;ラウリル硫酸ナトリウム;及び、ラウリル硫酸マグネシウムが含まれる。このような滑沢剤は、存在するならば、全体で、組成物の全重量の約0.1%〜約10%、約0.2%〜約8%、又は約0.25%〜約5%を構成してよい。]
[0097] [00103]好適な抗付着剤には、限定せずに、タルク、トウモロコシデンプン、DL−ロイシン、ラウリル硫酸ナトリウム、及び金属ステアレートが含まれる。タルクは、例えば、機器表面への製剤粘着を抑えて、さらに混和物中での静電気を抑えるために使用する抗付着剤又は流動促進剤である。タルクは、存在するならば、組成物の全重量の約0.1%〜約10%、約0.25%〜約5%、又は約0.5%〜約2%を構成してよい。]
[0098] [00104]流動促進剤は、固体製剤の粉体流動を促進するために使用することができる。好適な流動促進剤には、限定せずに、コロイド状二酸化ケイ素、デンプン、タルク、三塩基性リン酸カルシウム、粉末セルロース、及び三ケイ酸マグネシウムが含まれる。]
[0099] [00105]本明細書に記載の組成物は、1以上の香味剤、甘味剤、及び/又は着色剤を含むことができる。本発明の態様に有用な香味剤には、限定せずに、アカシアシロップ、アリテーム、アニス、リンゴ、アスパルテーム、バナナ、ババロア、ベリー、黒カシス、バター、バターピーカン、バタースコッチ、クエン酸カルシウム、カンファー、カラメル、チェリー、チェリークリーム、チョコレート、シナモン、シトラス、シトラスパンチ、シトラスクリーム、ココア、コーヒー、コーラ、クールチェリー、クールシトラス、サイクラミン酸塩、サイラミン酸塩、デキストロース、ユーカリ、オイゲノール、フルクトース、フルーツポンチ、ショウガ、グリチルレチネート、カンゾウ(リコリス)シロップ、ブドウ、グレープフルーツ、ハチミツ、イソマルト、レモン、ライム、レモンクリーム、MagnaSweet(登録商標)、マルトール、マンニトール、メープル、メントール、ミント、ミントクリーム、混合ベリー、ナッツ、オレンジ、ピーナッツバター、洋ナシ、ペパーミント、ペパーミントクリーム、Prosweet(登録商標)Powder、ラズベリー、ルートビア、ラム、サッカリン、サフロール、ソルビトール、スペアミント、スペアミントクリーム、イチゴ、イチゴクリーム、ステビア、スクラロース、ショ糖、スイスクリーム、タガトース、タンジェリン、タウマチン、トゥッティフルッティ、バニラ、クルミ、スイカ、野生チェリー、ウィンターグリーン、キシリトール、及びこれらの組合せ、例えば、アニス−メントール、チェリー−アニス、シナモン−オレンジ、チェリー−シナモン、チョコレート−ミント、ハチミツ−レモン、レモン−ライム、レモン−ミント、メントール−ユーカリ、オレンジ−クリーム、バニラ−ミント、等が含まれる。]
[0100] [00106]本発明の態様に使用し得る甘味剤には、例を挙げて、限定せずに、アセスルフェームカリウム(アセスルフェームK)、アリテーム、アスパルテーム、サイクラミン酸塩、サイラミン酸塩、デキストロース、イソマルト、MagnaSweet(登録商標)、マルチトール、マンニトール、ネオヘスペリジンDC、ネオテーム、Prosweet(登録商標)Powder、サッカリン、ソルビトール、ステビア、スクラロース、ショ糖、タガトース、タウマチン、キシリトール、等が含まれる。]
[0101] [00107]上記の賦形剤は、多数の役割を有することができる。例えば、デンプンは、崩壊剤としてだけでなく、充填剤としても役立ち得る。本明細書に収載した賦形剤の分類は、決して限定的なものと解釈してはならない。]
[0102] 医薬剤形
[00108]様々な態様において、組成物は、経口の固体、液体、又は半固体の剤形として製剤化することができる。1つの態様において、そのような組成物は、別個の用量単位又は投与量単位の形態(例、錠剤、カプセル剤)にある。本明細書の「用量単位」及び/又は「投与量単位」という用語は、治療効果をもたらすための単回投与に適した治療薬剤の量を含有する医薬組成物の一部を意味する。そのような投与量単位は、治療応答を誘発するために、1日につき1〜小さな複数(即ち、1〜約4)の回数でも、必要とされるだけ多くの回数でも投与されてよい。特定の1日用量を達成するために所望される投与頻度を提供するために、特別な剤形を選択することができる。典型的には、1つの用量単位、又は小さな複数(即ち、約4まで)の用量単位が、所望される応答又は効果をもたらすのに十分な量の活性薬物(例、少なくとも1つのPPI)を提供する。]
[0103] [00109]あるいは、本開示の組成物はまた、直腸、局所、又は非経口(例、皮下、筋肉内、静脈内、及び皮内、又は注入)送達用に製剤化することができる。]
[0104] [00110]1つの態様において、本開示の組成物は、特にPPI成分に関して、治療効果の迅速な発現に適している。別の態様では、組成物の被検者への経口投与時に、少なくとも治療有効量のPPIが被検者による吸収のために利用可能である。上記に考察したように、ほとんどの市販PPIは、PPIの胃腸液への曝露(と結果として生じる薬物分解)を防ぐために、pH依存性コーティング剤による腸溶コーティングを必要とする。一方、そのようなコーティングは、迅速なPPI吸収と治療上の作用発現を妨げる。対照的に、本開示の組成物は、胃腸液における薬物安定性を維持するのに腸溶コーティングを必要とせず、それにより迅速な吸収と治療効果の発現をもたらす。実のところ、1つの態様において、組成物は、腸溶性でない少なくとも1つのPPIの少なくとも治療有効量を含む。しかしながら、他の態様は、腸溶性である1つのプロトンポンプ阻害剤の少なくとも一部が含まれてもよい組成物である。]
[0105] [00111]別の態様において、単回投与量単位は、それが固体であれ液体であれ、治療及び/又は予防有効量のPPIを含む。本明細書に使用する「治療有効量」又は「治療及び/又は予防有効量」という用語は、特別な治療コンテクストが要求し得るような、要求されるか又は所望される治療及び/又は予防応答を誘発するのに十分である化合物又は薬剤の量を意味する。]
[0106] [00112]ある被検者にとって薬物の治療及び/又は予防有効量は、とりわけ、その被検者の体重に依存すると理解されよう。治療薬剤又はその組成物を投与し得る、本明細書での「被検者」には、両性とあらゆる年齢のヒト被検者が含まれ、あらゆる非ヒト動物、特に家畜動物又は伴侶動物(例示的には、ネコ、イヌ、ウマ)も含まれる。]
[0107] 固体剤形
[00113]様々な態様において、本開示の組成物は、固体の剤形又は単位の形態にある。好適な固体剤形の非限定的な例には、錠剤(例、懸濁錠剤、噛み懸濁錠剤、迅速分散錠剤、チュワブル錠剤、発泡錠剤、二層錠剤、等)、カプレット剤、カプセル剤(例、軟又は硬ゼラチンカプセル剤)、散剤(例、包装散剤、調剤可能(dispensable)散剤、又は発泡散剤)、甘味入り錠剤、サシェ剤、カシェ剤、トローチ剤、ペレット剤、顆粒剤、微顆粒剤、被包化微顆粒剤、粉末エアゾール製剤、又は経口投与に合理的に適用される他のあらゆる固体剤形が含まれる。]
[0108] [00114]錠剤は、本開示の組成物の例示の剤形である。錠剤は、製薬業界において使用されるどの技術によっても製造することができる。1つの態様において、錠剤又は他の固体剤形は、限定せずに、(1)乾燥混合、(2)直接圧縮、(3)製粉、(4)乾燥又は非湿式造粒、(5)湿式造粒、又は(6)融合が含まれる方法の1つ又は組合せを利用する方法によって製造することができる。]
[0109] [00115]錠剤製造の湿式造粒法における個々の工程には、典型的には、成分の粉砕及び篩過、乾燥粉体混合、湿式塊化、造粒、及び最終粉砕が含まれる。乾式造粒は、頑丈な(heavy-duty)回転式錠剤プレス上で粉体混合物を粗い錠剤又は「スラグ」へ圧縮することを伴う。次いで、このスラグを粉砕操作によって、通常は振動造粒機を通過させることによって顆粒子へ分解する。個々の工程には、粉体の混合、圧縮(スラッギング)、及び粉砕(スラグ抑制又は造粒)が含まれる。典型的には、この工程のいずれにも、湿式結合剤又は湿気は関与しない。]
[0110] [00116]別の態様では、PPI1及びPPI2を本明細書の上記に記載のような少なくとも1つの緩衝剤と、そして所望されるならば、1以上の任意選択の医薬賦形剤と混合して実質的に均質なプレ製剤混和物を生成することによって、錠剤のような固体剤形を製造することができる。次いで、このプレ製剤混和物を所望の剤形へ細分して、さらに加工処理(例えば、圧縮、被包化、包装、分散化、等)してもよい。]
[0111] [00117]圧縮錠剤は、本開示の粉体又は造粒組成物を圧密化することによって製造することができる。「圧縮錠剤」という用語は、一般に、単回圧縮によるか又はプレ圧密化タッピング(最終圧縮が続く)によって製造される、経口摂取に適した未加工(plain)の非コート錠剤を意味する。本開示の錠剤は、コートするか又は他のやり方で調剤して、改善された取扱い又は保存特性の利点をもたらす剤形を提供してよい。1つの態様において、そのようなコーティング剤は、被検者への投与時に組成物の治療効果の発現を実質的に遅らせないように選択される。本明細書に使用する「懸濁錠剤」という用語は、水中での配置後に迅速に崩壊する圧縮錠剤を意味する。]
[0112] [00118]1つの態様において、組成物は、2つのプロトンポンプ阻害剤を含んでなるコアを有する多層錠剤を含み;コアは、緩衝剤によって実質的又は完全に囲まれている。緩衝剤層は、1以上のコーティング材料でコートされていてもよい。1つの態様において、存在してもよいコーティング剤は、腸溶コーティング剤であってもよい。関連した態様において、緩衝剤層は、コアを完全に囲んでいる。別の態様において、緩衝剤層は、コアを部分的に囲んでいる。なお別の態様において、緩衝剤層は、コアの表面領域の一部又は全部と接触している。]
[0113] [00119]別の態様において、組成物は、第一のプロトンポンプ阻害剤を含んでなるコアを有する多層錠剤を含む。このコアは、緩衝剤を含んでなる第二層によって実質的又は完全に囲まれている。後続のプロトンポンプ阻害剤を含んでなる第三層は、緩衝剤を含んでなる第二層を実質的又は完全に囲んでいる。第三層は、同じか又は異なる緩衝剤を含んでなる第四層によって実質的又は完全に囲まれている。第四層は、1以上のコーティング材料でコートされていてもよい。追加のプロトンポンプ阻害剤及び緩衝剤の連続的な層化は、同じか又は異なるプロトンポンプ阻害剤及び緩衝剤で、任意の反復回数で続けることができる。1つの態様において、存在してもよいコーティング剤は、腸溶コーティング剤であってもよい。関連した態様において、緩衝剤を含んでなる第二層は、コアを完全に囲んでいる。別の態様において、緩衝剤を含んでなる第二層は、コアを部分的に囲んでいる。なお別の態様において、緩衝剤を含んでなる第二層は、コアの表面領域の一部又は全部と接触している。関連した態様において、緩衝剤を含んでなる第四層は、後続のプロトンポンプ阻害剤を含んでなる第三層を完全に囲んでいる。別の態様において、緩衝剤を含んでなる第四層は、後続のプロトンポンプ阻害剤を含んでなる第三層を部分的に囲んでいる。なお別の態様において、緩衝剤を含んでなる第四層は、後続のプロトンポンプ阻害剤を含んでなる第三層の一部又は全部と接触している。]
[0114] [00120]別の態様において、組成物は、オメプラゾール又はランソプラゾールのいずれかを含んでなるコアを有する多層錠剤を含む。コアは、緩衝剤を含んでなる第二層によって実質的又は完全に囲まれている。別のPPIの形態を含んでなる第三層は、緩衝剤を含んでなる第二層を実質的又は完全に囲んでいる。第三層は、同じか又は異なる緩衝剤を含んでなる第四層によって実質的又は完全に囲まれている。第四層は、1以上のコーティング材料でコートされていてもよい。追加形態のプロトンポンプ阻害剤及び緩衝剤の連続的な層化は、同じか又は異なるプロトンポンプ阻害剤及び緩衝剤で、任意の反復回数で続けることができる。1つの態様において、存在してもよいコーティング剤は、腸溶コーティング剤であってもよい。関連した態様において、緩衝剤を含んでなる第二層は、コアを完全に囲んでいる。別の態様において、緩衝剤を含んでなる第二層は、コアを部分的に囲んでいる。なお別の態様において、緩衝剤を含んでなる第二層は、コアの表面領域の一部又は全部と接触している。関連した態様において、緩衝剤を含んでなる第四層は、後続のプロトンポンプ阻害剤を含んでなる第三層を完全に囲んでいる。別の態様において、緩衝剤を含んでなる第四層は、後続のプロトンポンプ阻害剤を含んでなる第三層を部分的に囲んでいる。なお別の態様において、緩衝剤を含んでなる第四層は、後続のプロトンポンプ阻害剤を含んでなる第三層の一部又は全部と接触している。]
[0115] [00121]なお別の態様では、コアと緩衝剤の間に1以上の中間層が存在する。この中間層は、医薬的に許容される材料、特にポリマーベースのコーティング剤のような、不活性でpH非感受性のコーティング材料を含むことができる。]
[0116] [00122]なお別の態様において、組成物は、第一のPPIを含んでなるコアを有する多層錠剤を含み;コアは、後続のPPIと緩衝剤によって実質的又は完全に囲まれている。第一のPPIコアとコアを囲んでいる後続のPPI/緩衝剤の間には、中間層が存在してもよい。1つの態様において、存在してもよい中間層は、コーティング層である。別の態様において、コーティング層は、腸溶コーティング剤であってもよい。]
[0117] [00123]別の態様において、組成物は、オメプラゾール又はランソプラゾールのいずれかを含んでなるコアを有する多層錠剤を含み;コアは、別のPPIの形態と緩衝剤によって実質的又は完全に囲まれている。オメプラゾール又はランソプラゾールのコアとそのコアを囲んでいる他のPPI/緩衝剤の間には、中間層が存在してもよい。1つの態様において、存在してもよい中間層は、コーティング層である。別の態様において、コーティング層は、腸溶コーティング剤であってもよい。]
[0118] [00124]1つのそのような態様において、緩衝剤/PPI層は、コアを完全に囲んでいる。別の態様において、緩衝剤/PPI層は、コアを部分的に囲んでいる。なお別の態様において、緩衝剤/PPI層は、コアの表面領域の一部又は全部と接触している。]
[0119] [00125]別の態様では、組成物をマイクロカプセル化することができて、ここでは、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許公開公報番号:2005/0037070中の記載より変更されるように、第一のPPI、後続のPPI、及び1以上の緩衝剤が一緒にマイクロカプセル化される。]
[0120] [00126]なお別の態様では、組成物をマイクロカプセル化することができて、ここでは、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許公開公報番号:2005/0037070中の記載より変更されるように、オメプラゾール、ランソプラゾール、及び1以上の緩衝剤が一緒にマイクロカプセル化される。]
[0121] [00127]別の態様において、組成物は、第一のプロトンポンプ阻害剤、1以上の追加のプロトンポンプ阻害剤、及び1以上の緩衝剤を散剤形態で一緒に混合して含み、カプセル、例えば、硬又は軟ゼラチン又はHPMCカプセル中へ充填して含んでもよい。]
[0122] [00128]別の態様において、本発明の組成物は、成形品、例えばペレット剤の形態にある。本明細書の「成形品」という用語は、圧縮、押出、又は他の類似の方法によって成形され得る、別個の剤形を意味する。1つの態様において、成形品は、成形可能である。「成形可能」という用語は、本文脈において、手製で造形又は成形されることが可能であることを意味する。故に、本明細書での成形可能品は、慣用の医薬錠剤より低い硬度を有する。このような成形可能品はまた、動物、例えばウマによって噛まれることが可能であろう。]
[0123] [00129]このような物品は、PPIと緩衝剤に加えて、本明細書に記載の他の賦形剤、充填剤、甘味剤、及び香味剤を含むことができる。押出は、金型又は他の固形物中の形状のある開口部へ材料を強制的に流し込むことによってそれを成形する方法である。押出された材料は、金型開口部と実質的に同じプロフィールを有する、延長された物品として現れる。]
[0124] [00130]なお別の態様において、組成物は、オメプラゾール、ランソプラゾール、及び1以上の緩衝剤を散剤形態で一緒に混合して含み、カプセル、例えば、硬又は軟ゼラチン又はHPMCカプセル中へ充填して含んでもよい。]
[0125] 液体剤形
[00131]別の態様において、本明細書に記載の組成物は、液体の剤形又は単位の形態であり得る。好適な液体剤形の非限定的な例には、溶液剤、懸濁液剤、エリキシル剤、シロップ剤、液体エアゾール製剤、等が含まれる。]
[0126] [00132]1つの態様では、水又は他の溶媒、第一のPPI、1以上の追加のPPI、及び緩衝剤を含んでなる液体組成物を製造することができる。別の態様において、本明細書に記載の組成物は、被検者への投与に先立って液体担体に懸濁することができる、懸濁用散剤の形態にある。懸濁用散剤それ自体は本開示の固体剤形であり得るが、液体に分散した散剤はまた、本開示の液体の態様を含む。]
[0127] [00133]別の態様では、水又は他の溶媒、オメプラゾール、ランソプラゾール、及び1以上の緩衝剤を含んでなる液体組成物を製造することができる。別の態様において、本明細書に記載の組成物は、被検者への投与に先立って液体担体に懸濁することができる、懸濁用散剤の形態にある。懸濁用散剤それ自体は本開示の固体剤形であり得るが、液体に分散した散剤はまた、本開示の液体の態様を含む。]
[0128] [00134]懸濁組成物は、第一のPPI、1以上の追加のPPI、1以上の緩衝剤、液体媒体(例、水、脱イオン水、等)、及び1以上の任意選択の医薬賦形剤を含む。そのような組成物は、室温、冷蔵(例、約5〜10℃)温度、又は冷凍温度のいずれかで約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12ヶ月の期間の間維持される、密閉容器中での保存時に、そこに存在する元の第一のPPI及び/又は1以上の追加PPIの約90%、約92.5%、約95%、又は約97.5%を示す。]
[0129] [00135]他の懸濁組成物は、オメプラゾール、ランソプラゾール、1以上の緩衝剤、液体媒体(例、水、脱イオン水、等)、及び1以上の任意選択の医薬賦形剤を含む。そのような組成物は、室温、冷蔵(例、約5〜10℃)温度、又は冷凍温度のいずれかで約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12ヶ月の期間の間維持される、密閉容器中での保存時に、そこに存在する元のオメプラゾール及び/又はランソプラゾールの約90%、約92.5%、約95%、又は約97.5%を示す。]
[0130] 保存安定性
[00136]1つの態様において、組成物は、被検者への投与に先立って液体担体に最終的には懸濁される懸濁用散剤の形態にある。液体担体に懸濁した酸分解性PPIを含んでなる液体組成物は、より多くなければ、冷蔵条件下で維持されるとしても、典型的には比較的短い安定期間を示すだろう。これは、新鮮な懸濁液剤のバッチが絶えず求められる院内状況で特に不便である。本開示の懸濁組成物は、改善された保存安定性を示すと考えられる。]
[0131] [00137]例示の懸濁組成物は、第一のPPI、1以上の追加のPPI、少なくとも1つの緩衝剤、水、及び1以上の存在してもよい医薬賦形剤を含む。そのような組成物は、室温、冷蔵(例、約5〜10℃)温度、又は冷凍温度で約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12ヶ月の期間の間維持される、密閉容器中での保存時に、そこに存在する元の第一のPPI及び/又は後続のPPIの約90%、約92.5%、約95%、又は約97.5%を示し得る。]
[0132] 投与とバイオアベイラビリティ
[00138]1つの態様において、本開示の組成物は、特にPPI成分に関して、治療効果の迅速な発現に適している。別の態様では、組成物の被検者への経口投与時に、少なくとも1つのPPIの少なくとも治療有効量が被検者による吸収及び代謝に利用可能である。PPIのような有効成分に関連した「吸収に利用可能」という句は、その成分が、胃において、血液への吸収を可能にするのに十分な時間の間、インタクトで活性型のままであることを意味する。上記に考察したように、ほとんどの市販PPIは、PPIの胃腸液への曝露(と結果として生じる薬物分解)を防ぐために、pH依存性コーティング剤による腸溶コーティングを必要とする。一方、そのようなコーティングは、迅速なPPI吸収と治療上の作用発現を妨げる。対照的に、本開示の組成物は、胃腸液における薬物安定性を維持するのに腸溶コーティング剤を必要としないがそれを含めてもよく、それにより迅速な吸収と治療効果の発現をもたらす。実のところ、1つの態様において、組成物は、腸溶性でない少なくとも1つのPPIの少なくとも治療有効量を含む。別の態様は、腸溶性であってもよい、少なくとも1つのPPIを有する組成物を提供する。]
[0133] [00139]別の態様では、本明細書に記載の組成物を複数の絶食成人ヒト被検者へ経口投与するとき、被検者は、有効成分(例、少なくとも1つのPPI)の平均Tmaxを約30秒〜約90分以内、約1分〜約80分以内、約5分〜約60分以内、約10分〜約50分以内、又は約15分〜約45分以内に示す。]
[0134] [00140]なお別の態様では、本明細書に記載の組成物を複数の絶食成人ヒト被検者へ投与するとき、被検者は、少なくとも1つのPPIの約0.1μg/ml、約0.15μg/ml、約0.2μg/ml、約0.3μg/ml、約0.4μg/ml、約0.5μg/ml、約0.6μg/ml、約0.7μg/ml、約0.8μg/ml、約0.9μg/ml、約1μg/ml、約1.5μg/ml、又は約2.0μg/mlの平均血漿濃度を、投与後約90分以内、約75分以内、約60分以内、約55分以内、約50分以内、約45分以内、約40分以内、約35分以内、約30分以内、約25分以内、約20分以内、約17分以内、約15分以内、約12分以内、又は約10分以内のどの時点でも示す。]
[0135] [00141]なお別の態様では、本明細書に記載の組成物を複数の絶食成人ヒト被検者へ投与するとき、被検者は、投与後約15分〜約60分、投与後約15分〜投与後約90分、投与後約15分〜約120分、又は投与後約15分〜約180分維持される、有効成分(例、少なくとも1つのPPI)の約0.1μg/ml,約0.15μg/ml,約0.2μg/ml,約0.3μg/ml,約0.4μg/ml,約0.5μg/ml,約0.6μg/ml,約0.7μg/ml,約0.8μg/ml,約0.9μg/ml,約1.0μg/ml,約1.5μg/ml又は約2.0μg/mlの血漿濃度を示す。]
[0136] [00142]別の態様では、本明細書に記載の組成物を複数の絶食成人ヒト被検者へ投与するとき、被検者は:PPI1及び/又はPPI2の約500μg/ml〜約2000μg/ml、約600μg/ml〜約1900μg/ml、又は約700ng/ml〜約1800μg/mlの平均Cmax;PPI及び/又はPPI2の約0.15〜約2時間、約0.25〜約1.75時間、又は約0.3時間〜約1時間の平均Tmax;及び/又は、PPI及び/又はPPI2の約1000〜約3000μg*hr/ml、約1500〜約2700μg*hr/ml、又は約1700〜約2500μg*hr/mlの平均AUC(0−inf)の少なくとも1つを示す。]
[0137] [00143]別の態様では、本明細書に記載の組成物を複数の絶食成人ヒト被検者へ投与するとき、被検者は:PPI1及び/又はPPI2の約500μg/ml〜約2000μg/ml、約600μg/ml〜約1900μg/ml、又は約700μg/ml〜約1800μg/mlの平均Cmax;PPI1及び/又はPPI2の約0.15〜約2時間、約0.25〜約1.75時間、又は約0.3時間〜約1時間の平均Tmax;及び、PPI1及び/又はPPI2の約1000〜約3000μg*hr/ml、約1500〜約2700μg*hr/ml、又は約1700〜約2500μg*hr/mlの平均AUC(0−inf)を示す。]
[0138] 壁細胞アクチベータ
[00144]1つの態様において、本開示の組成物には、1以上の壁細胞アクチベータをさらに含めることができる。チョコレート、重炭酸カルシウム及びナトリウム、並びに他のアルカリ性物質のような壁細胞アクチベータは、壁細胞を刺激して、投与されるPPIの薬理活性を高める。本出願の目的では、「壁細胞アクチベータ」又は「アクチベータ」は、そのような刺激効果を保有するあらゆる化合物又は化合物の混合物を意味して、限定されないが、チョコレート、重炭酸ナトリウム、カルシウム(例えば、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、水酸化カルシウム、酢酸カルシウム、及びグリセロリン酸カルシウム、ギ酸カルシウム)、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、コーヒー、茶、及びコーラ(デカフェインであっても)、カフェイン、テオフィリン、テオブロミン、及びアミノ酸(特に、フェニルアラニン及びトリプトファンのような芳香族アミノ酸)、並びにこれらの組合せが含まれる。]
[0139] [00145]壁細胞アクチベータは、所望されるならば、典型的には、本開示の組成物において、被検者へ不都合な副作用を引き起こさずに所望の刺激効果をもたらすのに十分な量で存在する。例えば、生カカオのようなチョコレートは、20mg用量のオメプラゾール(又は別のプロトンポンプ阻害剤の同等の薬理量)につき約5mg〜2.5gの用量で投与される。本開示の文脈において、被検者、例えばヒトへ投与されるアクチベータの用量は、PPIの増強効果を所望の時間枠にわたってもたらすのに十分であるべきである。]
[0140] [00146]例示的には、20mg用量のオメプラゾール(又は他のPPIの同等用量)につき、様々な壁細胞アクチベータの近似有効範囲には、チョコレート(生カカオ)−約5mg〜約2.5g;重炭酸ナトリウム−約7mEq〜約25mEq;炭酸カルシウム−約1mg〜約1.5g;グルコン酸カルシウム−約1mg〜約1.5g;乳酸カルシウム−約1mg〜約1.5g;水酸化カルシウム−約1mg〜約1.5g;酢酸カルシウム−約0.5mg〜約1.5g;グリセロリン酸カルシウム−約0.5mg〜約1.5g;ペパーミントオイル(粉末型)−約1mg〜約1g;スペアミントオイル(粉末型)−約1mg〜約1g;コーヒー−約20ml〜約240ml;茶−約20ml〜約240ml;コーラ−約20ml〜約240ml;カフェイン−約0.5mg〜約1.5g;テオフィリン−約0.5mg〜約1.5g;テオブロミン−約0.5mg〜約1.5g;フェニルアラニン−約0.5mg〜約1.5g;及び、トリプトファン−約0.5mg〜約1.5gが含まれる。]
[0141] 胃腸障害
[00147]様々な態様において、本開示は、様々な疾患及び障害の療法を提供する。そのような疾患及び障害には、とりわけ、胃腸障害、そして特に、酸関連胃腸障害が含まれる。「酸関連胃腸障害」又は「酸関連胃腸疾患」という句は、一般に、一方の酸及びペプシン産生(いわゆる攻撃因子)と他方の粘液、重炭酸塩、及びプロスタグランジン産生(いわゆる防御因子)の間の不均衡により生じる疾患又は障害を意味する。]
[0142] [00148]本明細書に使用する「療法」という用語は、胃腸障害のような障害又は疾患の治療及び/又は予防を意味する。]
[0143] [00149]本明細書に使用する「治療する」又は「治療」という用語は、障害又は疾患のあらゆる治療を意味して、限定されないが、障害又は疾患への素因があり得るが、その障害又は疾患を有しているとまだ診断されていない被検者においてその障害又は疾患が生じることを予防すること;障害又は疾患を阻害すること、例えば、障害又は疾患の発症を抑えること;障害又は疾患を緩和すること、例えば、障害又は疾患の退縮を引き起こすこと;又は、疾患又は障害によって引き起こされる状態を緩和すること、例えば、疾患又は障害の症状を止めることが含まれる。]
[0144] [00150]障害又は疾患に関連した「予防する」又は「予防」という用語は、胃腸の障害又は疾患の発症の発現を、何も起こっていなければ予防すること、又はその障害又は疾患がすでに存在していれば、さらなる障害又は疾患の発症を予防することを意味する。]
[0145] [00151]本開示の組成物は、経口送達可能な投与量単位の形態であり得る。本明細書の「経口投与」又は「経口送達可能」という用語には、治療薬剤又はその組成物が嚥下されるかどうかにかかわらず、その薬剤又は組成物が被検者の口中に置かれる、治療薬剤又はその組成物の被検者へのどの送達形態も含まれる。このように、「経口投与」には、食道への投与だけでなく、頬内及び舌下の投与も含まれる。]
[0146] [00152]慢性GERDは、バレット食道、形成異常、そして最終的には腺癌をもたらす可能性がある(DevesaSS, et al.,「Changing patterns in the incidence of esophageal and gastric carcinoma in the United States(米国における食道癌及び胃癌の発症の変化様式)」, Cancer Vol. 83, pp. 2049-53 (1998))(2000年の米国標準人口を使用して年齢補正した、米国立癌研究所の監視、疫学、及び最終結果プログラム)。実際、「米国と西欧において、食道の腺癌の発症率は、急速に上昇し続けている。我々には、これらの患者をより早期の段階で検出して、この疾患を予防するのに有効な方法を見出すことが必死に求められている。この疾患の進行をその最も早い段階において攻撃することは、逆流誘発性腺癌を予防する鍵となろう」。Tom DeMeester and Parakrama Chandrasoma,「GERD; Reflux to Esophageal Adenocarcinoma(GERD:逆流症から食道腺癌へ)」アカデミック・プレス(2006)。]
[0147] [00153]Sampliner は、強力なPPI薬物、オメプラゾール及びランソプラゾール、1日2回以上の投与での長期治療(数年)では、手術の有無にかかわらず、123名のバレット食道患者のうちバレット食道が逆転したのは3名だけであったと報告している。Sampliner, R.,「Reduction of Acid Exposure and Regression of Barrett's Esophagus(酸曝露の抑制とバレット食道の退縮)」, Digestive Diseases, Vol. 18(4), pp. 203-207, (2000-2001)。]
[0148] [00154]Fackler, W., et al. は、23名の健常ボランティアと20名のGERD患者において、PPIへヒスタミン2受容体アンタゴニスト(「H2RA」)を加えることの、夜間酸分泌(「NAB」)を阻止する治療効果について検討した。Fackler, W., et al.,「Long-term Effect of H2RA Therapy on Nocturnal Gastric Acid Breakthough(夜間酸分泌に対するH2RA療法の長期効果)」,Gastroenterology, Vol. 122(3), pp. 625-632 (2002)。このとき、すべての被検者は、28日分のPPI(オメプラゾール20mg)+H2RA(ラニチジン300mg)を夜に服用して(「QHS」)、常時pHモニターでモニタリングした。この試験の結果では、H2RA及びPPIの組合せ療法がNABを抑えるのは、この療法の導入時だけであることがわかった。H2RA耐性により、組合せ療法の1週後には、PPI(1日2回)とPPI(1日2回)+H2RAの間で酸抑制に差がなかった。]
[0149] [00155]Spechler SJ, et al. は、バレット食道の患者において、食道の酸度に対するエソメプラゾールの1日3回(「TID」)の投薬の効果を評価した。高用量のエソメプラゾール治療による胃液酸度の有意な減少にもかかわらず、16%〜23%の患者では、異常な食道の酸曝露が継続することがわかった。Spechler, S., et al.,「Gastric and Esophageal pH in Patients With Barrett's Esophagus Treated With Three Esomeprazole Dosages: A Randomized, Double-Blind, Crossover Trial(3種のエソメプラゾール投与量で治療したバレット食道患者における胃及び食道のpH)」, Am J Gastroenterol., Vol. 101, pp. 1964-1971 (2006)。TIDレジメンでの服薬履行性(compliance)が1日1回のレジメンより有意に低いことに注目することは重要である。さらに、服薬履行性は、14日目での服薬履行性が30又は60日目でのそれより高いように、経持的に低下し続ける。このことをさらに複雑にして、放出が遅れるPPI医薬品は、最適な酸阻害を達成するために、食事の1/2時間前に服用することが推奨されている。これまでの研究は、この推奨を遵守する患者が10%にすぎないことを示してきた。これらの研究は、バレット食道の患者においてバレット円柱食道の逆転が達成され得るように食道の酸を十分に阻害することができる、1日1回の治療へのニーズがあることをはっきりと示している。]
[0150] [00156]本開示の組成物は、低度又は高度の形成異常を伴う逆流関連食道異形成の進行を止めるか又はその逆転を促進するために利用することができる。本開示の組成物はまた、食道の逆流関連腺癌又は胃の酸関連腺癌の進行を止めるか又はその逆転を促進するために利用することができる。加えるに、本開示の組成物は、バレット食道の再発予防用切除を受けている患者の治療において使用することができる。本開示の組成物は、胃麻痺(遅い胃排出)と重症びらん性食道炎(ロサンゼルス分類グレードC及びD)が有るか又は無い患者が含まれる、患者を治療するためにさらに使用することができる。]
[0151] [00157]非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は、その抗炎症、鎮痛、及び/又は解熱効果のために通常使用されている。しかしながら、NSAIDには、その局所及び全身効果に関連した多用な機序を介して胃腸(GI)出血及び/又は潰瘍形成を引き起こすポテンシャルがあることが知られている。潰瘍が形成されると、胃中の胃酸は、有痛性の刺激を引き起こして、胃を損なう可能性がある。そのようなGI出血と潰瘍形成は、使用する特別な薬物だけでなく、治療の長さに依存する場合がある。結果として、NSAIDを服用している多くの被検者、特に慢性NSAID療法での被検者は、胃潰瘍を発症する高いリスク状態にある。]
[0152] [00158]NSAID使用以外に、胃酸の過剰産生はまた、胃の潰瘍形成と他のGI疾患及び障害をもたらす可能性がある。さらに、胃酸の過剰産生は、NSAID関連の胃刺激又は潰瘍形成のある被検者を特に刺激する可能性がある。]
[0153] [00159]様々な疾患及び障害には、限定されないが、重症びらん性食道炎(ロサンゼルス分類グレードC及びD)、バレット食道、低度又は高度の形成異常を伴う逆流関連食道異形成、食道の関連腺癌又は胃の酸関連腺癌、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃及び十二指腸のびらん及び潰瘍形成、多酸性消化不良、胃食道逆流症(GERD)、低反応性症候性GERD、酸逆流、食道の潰瘍及びびらん、酸曝露によって誘発される食道の前癌及び癌性病変、放射線又は化学療法誘発性食道炎、酸過剰分泌状態、胃腸の病理学的な過剰分泌状態(ゾリンジャー・エリソン症候群のような)、非潰瘍消化不良、ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)感染症、胃食道逆流症の食道外又は非典型的症状(限定されないが、眼性疼痛、喘息、気管支炎、肺炎、胸痛、空咳、再発性喉頭炎、下咽頭異常感症、副鼻腔炎、耳痛、中耳炎、ユースタキイ管機能不全、声変わり、球感覚、咳払い、口臭、咽喉炎、アフタ性潰瘍のような)、夜間酸分泌(NAB)、睡眠時無呼吸、睡眠障害、胃腸出血の停止と胃腸出血後再出血の予防、上部GI出血の内視鏡評価に先立つ前処置、ストレス潰瘍予防、ストレス関連出血の治療、発作又は見かけ発作活動、サンディファー症候群、発育不全、食欲不振、神経性食欲不振、痩身、無呼吸、及び徐脈のような胃酸関連障害が含まれる。]
[0154] [00160]障害又は疾患の上記リストは、本開示の態様が治療及び/又は予防し得る他の多くの障害又は疾患のあることが当業者にはわかっているので、例示的であって、網羅的ではないと企図される。]
[0155] [00161]1つの態様において、組成物は、腸溶性であってもよい、治療有効部分を有する第一のプロトンポンプ阻害剤、腸溶性であってもよい、治療有効部分を有する第二のプロトンポンプ阻害剤、及び重炭酸ナトリウムのような少なくとも1つの緩衝剤を含んでなる医薬組成物を投与することによって障害又は疾患を治療及び/又は予防するための方法を提供する。]
[0156] [00162]なお別の態様において、組成物は、腸溶性であってもよい、治療有効部分を有するオメプラゾール、腸溶性であってもよい、治療有効部分を有するランソプラゾール、及び重炭酸ナトリウムを含んでなる医薬組成物を投与することによって障害又は疾患を治療及び/又は予防するための方法を提供する。]
[0157] [00163]別の態様において、組成物は、腸溶性であってもよい、治療有効部分を有する、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、又は約100mgのオメプラゾールを含んでなる医薬組成物を投与することによって障害又は疾患を治療及び/又は予防するための方法を提供する。]
[0158] [00164]別の態様において、組成物は、腸溶性であってもよい、治療有効部分を有する、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、又は約100mgのオメプラゾール、腸溶性であってもよい、治療有効部分を有する、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、又は約100mgのランソプラゾール、及び重炭酸ナトリウムを約100mg〜約2500mgの重炭酸ナトリウムの量で含んでなる医薬組成物を投与することによって障害又は疾患を治療及び/又は予防するための方法を提供する。]
[0159] [00165]別の態様では、PPIの一方又は両方が錠剤として腸溶性であり得る。]
[0160] [00166]様々な態様において、酸分解性薬剤は、一緒に混合されてから、顆粒剤として腸溶性であり得る。]
[0161] [00167]なお別の態様では、テナトプラゾールが顆粒剤として腸溶性であり得て、他の1以上のプロトンポンプ阻害剤も顆粒剤として腸溶性であり得る。]
[0162] 総胃液酸度
[00168]総胃液酸度(以下、「IGA」)は、胃酸阻害の鋭敏な測定値である。それは、胃酸濃度の累積時間−重量平均として計算される。平均又はメジアンの胃液pHがベースラインからの変化(即ち、薬物起因性)を検出するのに低い感度を有するのに対して、IGAは、胃液酸度のベースラインからの変化に対して鋭敏である。IGA又は胃内酸度は、ミリモル・h/Lとして表すことができる。例えば、単回用量のPPIを投与した後で(即ち、1日目)、IGAについて以下の数値が見出された。Sercombe W. J., et al.,「A placebo-controlled trial to assess the effects of 8 days of dosing with raberprazole vs. omeprazole on 24-hour intragastric acidity and gastrin concentration in young health male subjects(若い健常男性被検者の24時間胃内酸度及びガストリン濃度に対するラベプラゾール対オメプラゾールでの8日間投薬の効果を評価するプラセボ対照試験)」,Aliment Pharmacol. Ther., Vol. 12, pp. 1079-1089 (1998) を対照のこと。]
[0163] ]
[0164] [00169] F.F.I. Rebecchi et al. は、36名の健常ボランティアと60名のGERD患者を対象として、H+曲線下面積(即ち、総酸度)の予側値について検討した。受信者動作特性分析に基づいて、著者らは、100ミリモル/L・分より高い水素イオン活量の曲線下面積が、びらん性食道炎の患者を同定するのに、きわめて鋭敏で特異的であり(それぞれ100%と97%)、非びらん性GERDの患者を同定するのにも良好な感度及び特異性(76%及び93%)を有することを見出した。F.F.I. Rebecchi et al., 「Improving the analysis of esophageal acid exposure by a new parameter: area under H+(H+下面積という新しいパラメータによって、食道の酸曝露の分析法を改善すること)」, Am. J. Gastroenterol., Vol. 97, pp. 568-74 (2002); J.D. Gardner et al.,「Determination of the reduction in gastric acidity necessary to prevent pathological oesophageal reflux in patents with gastro-oesophageal reflux disease treated with a proton pump inhibitor(胃食道逆流症がプロトンポンプ阻害剤で治療された患者において病的食道逆流を防ぐのに必要な胃液酸度の低下の定量)」, Aliment. Pharmacol. Ther., Vol. 17, pp. 955-64 (2003); J.D. Gardner et al.,「Integrated acidity and rabeprazole pharmacology(総酸度とラベプラゾールの薬理)」, Aliment Pharmacol Ther., Vol. 16, pp. 455-64 (2002); J.D. Gardner et al., 「Integrated acidity and the pathophysiology of GERD(総酸度とGERDの病態生理)」, Am J Gastroenterol., Vol. 96, pp. 1363-70 (2001) を参照のこと。]
[0165] [00170]胃酸を阻害することによって作用する薬剤の効力を最もよく証明する薬物動態パラメータは、「24時間総胃液酸度」(「IGA−24」)である。PPI医薬品は、胃酸分泌を阻害する有意な効果を初回投薬後最初の24時間に明示しないものなので、IGAの最も重要な測定は、初回投薬後最初の24時間にある。故に、1日目のIGA−24(「IGA−24Day1」)は、PPI組成物の効力の最も厳密な(stringent)測定値である。PPI薬物に関して実施された多くの研究が壁細胞を人工的に刺激するためにペンタガストリンを同時に投与して、PPIの投与の1日目に効力を誘導するか又は人工的に創出していることに注目することは重要である。このことは、1日目に人工的な効果を創出して、通常の患者とは相関しない。]
[0166] [00171]PPIの効力を予測する薬物動態パラメータは、「血清濃度」対「時間」曲線下面積又は曲線下面積(AUC)である。Cederberg et al.,「Effect of omeprazole - a gastrin proton pump inhibitor - on pentagastrin stimulated acid secretion in man(ヒトにおけるペンタガストリン刺激酸分泌に対するオメプラゾール、ガストリンプロトンポンプ阻害剤の効果)」,Gut, Vol. 24, pp. 270-76 (1983); Cederberg et al.,「Acid inhibitory characteristics of omeprazole in man(オメプラゾールのヒトにおける酸阻害特性)」,Scand. J. Gastroenterol. Suppl., Vol. 20, pp. 105-12 (1985); Cederberg et al.,「Comparison of once-daily intravenous and oral omeprazole on pentagastrin-stimulated acid secretion in duodenal ulcer patients(十二指腸潰瘍患者におけるペンタガストリン刺激酸分泌に対する1日1回静脈内及び経口オメプラゾールの比較)」, Digestion, Vol. 53, pp. 171-78 (1985) を参照のこと。さらに、1マイクロモル濃度のPPI(置換ベンゾイミダゾール)より高いAUCは、優れた効力予測因子である。さらに、AUCが1マイクロモル濃度のPPI(置換ベンゾイミダゾール)より高い時間は、壁細胞の分泌細管膜にあるプロトンポンプ(「能動プロトンポンプ」)へ結合するのに有意に効率的である時間として特徴づけられる。]
[0167] [00172]AUCを定量するための薬物動態式を以下に示す:]
[0168] ]
[0169] [00173]ここでfはバイオアベイラビリティであり、t1/2は薬物の半減期であり、Vは薬物の分布容積である。AUCは、t1/2に正比例しているので、t1/2が増加するにつれて、AUCは大きくなる。AUCはPPI薬物の効力の主要な予測因子であるので、PPIの半減期の延長(と、それによりAUCを高めること)は、PPIの効力の向上を直接もたらす。]
[0170] [00174]効力を予測する別の薬物動態パラメータは、それぞれのPPIに特異的である、50%阻害をもたらすために必要とされる濃度(IC50)より大きなAUCである。]
[0171] [00175]PPIの活性部分への変換速度も、特にそれが投薬後の発現の時間及び速度に関連するので、効力の決定因子である。故に、活性化に関連した異なる半減期(活性化半減期)を有する2つのPPIを組み合わせることが望ましい。例えば、ランソプラゾール及びオメプラゾールの活性化半減期は、オメプラゾールがほぼ1〜1.5のpHで15〜20分のうちに90%の活性に達するのに対して、ランソプラゾールはほぼ1〜1.5のpHで7〜8分のうちに90%の活性に達するので、互いに補完する。意外にも、出願人は、これら2つの薬物を本明細書に記載の製剤(1例として、80mgランソプラゾール+80mgオメプラゾール+1680mg重炭酸ナトリウム)において一緒に使用するとき、両薬物の半減期が有意に延長されることを見出した。通常、ランソプラゾールの消失半減期は1〜1.4時間(ほぼ1.2時間の平均値)であり、オメプラゾールも同様で、その消失半減期は0.7〜1.2時間(ほぼ0.95時間の平均値)である。一緒に投与するとき、薬物動態的相乗作用が産生される。オメプラゾールの消失半減期は1.9時間(200%の延長率)へ延長されて、ランソプラゾールの消失半減期は、3.7時間(300%の延長率)まで延長される。]
[0172] [00176]薬物動態的相乗作用は、特別な薬物(複数)の作用又は効果における、組み合わされた両薬物の個別効果に比較した増強を意味する。「実施例」において提供されるように、オメプラゾール及びランソプラゾールの組合せは、両薬物の半減期を有意に延長して、AUC0−24及びIGA−24の数値を向上させて、これらPPIの増強効果を示した。個々の数値単独では、「実施例」に示されたような効力の劇的で意外な増加を説明し得ない。むしろ、オメプラゾールとランソプラゾールは、一緒になってPPIの効力に影響を及ぼして、それを増強するのである。]
[0173] [00177]以下の実施例は、例示目的だけのものであり、本発明を限定するものとして決して解釈してはならない。]
[0174] 実施例1
[00178]以下の表は、様々なPPIの1日用量半減期を収載する。半減期(t1/2)とAUCには高い被検者間変動性があるので、t1/2は、同じ被検者において、試験間の適正なウォッシュアウトを伴う同じ条件において比較することが重要である。]
[0175] ]
[0176] [00179]延長された半減期をもたらして、相乗的であることが見出された薬物組合せのリストを表2に示す。いずれのPPIも、遅延及び/又は即時放出であり得る。それぞれのPPIとシメチジンの用量は、それぞれ10〜300mgと10〜1500mgの範囲に及ぶ可能性がある。]
[0177] ]
[0178] ]
[0179] [00180]PPIは、ラセミ型として、及び塩基型として収載する。しかしながら、このリストには、USANハンドブック(Handbook)に基づくエナンチオマーと、水和物との塩型(例には、限定されないが、パントプラゾールナトリウム、テナトプラゾールナトリウム三水和物、及びエソメプラゾールマグネシウムが含まれる)が含まれると企図される。「USANハンドブック」、イリノイ州シカゴ:「US Adopted Names Program(米国名称採用プログラム)」(1999)。]
[0180] [00181]本明細書に開示する1つの態様において、オメプラゾール(60mg)+ランソプラゾール(60mg)+シメチジンHCl(200mg)+重炭酸ナトリウム(1680mg)+クロスカルメロースナトリウム(25mg)+ゼラチン化デンプン(65mg)+ステアリン酸マグネシウム(25mg)のすべて又はいずれかを含んでなる固体剤形を提供する。さらに、アスピリン(80〜325mg)又はナプロキセン(100〜500mg)のようなNSAIDをその通常の投与量でこの態様へ加えてよい。]
[0181] [00182]本明細書に開示する別の態様において:オメプラゾール(60mg)+ランソプラゾール(60mg)+重炭酸ナトリウム(1200mg)+炭酸カルシウム(400mg)+クロスカルメロースナトリウム(25mg)+ゼラチン化デンプン(65mg)+ステアリン酸マグネシウム(25mg)のすべて又はいずれかを含んでなる固体剤形を提供する。さらに、アスピリン(80〜325mg)又はナプロキセン(100〜500mg)のようなNSAIDをその通常の投与量でこの態様へ加えてよい。]
[0182] [00183]本明細書に開示する別の態様は、オメプラゾール(60mg)+ランソプラゾール(60mg)+重炭酸ナトリウム(1200mg)+水酸化マグネシウム(420mg)+カルボキシメチルセルロースナトリウム(30mg)+ゼラチン化デンプン(65mg)+ステアリン酸マグネシウム(25mg)のすべて又はいずれかを含んでなる固体剤形を提供する。さらに、アスピリン(80〜325mg)又はナプロキセン(100〜500mg)のようなNSAIDをその通常の投与量でこの態様へ加えてよい。]
[0183] [00184]本明細書に開示する別の態様は、オメプラゾール(60mg)+ランソプラゾール(60mg)+重炭酸ナトリウム(1200mg)+炭酸カルシウム(300mg)+ギ酸カルシウム(100mg)+クロスカルメロースナトリウム(25mg)+ゼラチン化デンプン(65mg)+ステアリン酸マグネシウム(25mg)のすべて又はいずれかを含んでなる固体剤形を提供する。さらに、アスピリン(80〜325mg)又はナプロキセン(100〜500mg)のようなNSAIDをその通常の投与量でこの態様へ加えてよい。]
[0184] [00185]本明細書に開示する別の態様は、オメプラゾール(60mg)+ランソプラゾール(60mg)+重炭酸ナトリウム(1200mg)+炭酸カルシウム(300mg)+ギ酸カルシウム(100mg)+カルボキシメチルセルロースナトリウム(30mg)+ゼラチン化デンプン(65mg)+ステアリン酸マグネシウム(25mg)のすべて又はいずれかを含んでなる固体剤形を提供する。さらに、アスピリン(80〜325mg)又はナプロキセン(100〜500mg)のようなNSAIDをその通常の投与量でこの態様へ加えてよい。]
[0185] [00186]本明細書に開示する別の態様は、オメプラゾール(70mg)+ランソプラゾール(30mg)+重炭酸ナトリウム(1200mg)+炭酸カルシウム(300mg)+ギ酸カルシウム(100mg)+クロスカルメロースナトリウム(25mg)+ゼラチン化デンプン(65mg)+ステアリン酸マグネシウム(25mg)のすべて又はいずれかを含んでなる固体剤形を提供する。さらに、アスピリン(80〜325mg)又はナプロキセン(100〜500mg)のようなNSAIDをその通常の投与量でこの態様へ加えてよい。]
[0186] [00187]本明細書に開示する別の態様は、オメプラゾール(70mg)+ランソプラゾール(30mg)+重炭酸ナトリウム(1200mg)+炭酸カルシウム(300mg)+ギ酸カルシウム(100mg)+カルボキシメチルセルロースナトリウム(30mg)+ゼラチン化デンプン(65mg)+ステアリン酸マグネシウム(25mg)のすべて又はいずれかを含んでなる固体剤形を提供する。さらに、アスピリン(80〜325mg)又はナプロキセン(100〜500mg)のようなNSAIDをその通常の投与量でこの態様へ加えてよい。]
[0187] [00188]本明細書に開示する別の態様は、オメプラゾール(60mg)+ランソプラゾール(60mg)+重炭酸ナトリウム(1000mg)+炭酸カルシウム(400mg)+ギ酸カルシウム(200mg)+水酸化マグネシウム(200mg)+クロスカルメロースナトリウム(25mg)+ゼラチン化デンプン(65mg)+ステアリン酸マグネシウム(25mg)のすべて又はいずれかを含んでなる固体剤形を提供する。さらに、アスピリン(80〜325mg)又はナプロキセン(100〜500mg)のようなNSAIDをその通常の投与量でこの態様へ加えてよい。]
[0188] [00189]本明細書に開示するなお別の態様は、オメプラゾール(60mg)+ランソプラゾール(60mg)+シメチジンHCl(400mg)+炭酸カルシウム(1200mg)+水酸化マグネシウム(200mg)+クロスカルメロースナトリウム(25mg)+ゼラチン化デンプン(65mg)+ステアリン酸マグネシウム(25mg)のすべて又はいずれかを含んでなる固体剤形を提供する。さらに、アスピリン(80〜325mg)又はナプロキセン(100〜500mg)のようなNSAIDをその通常の投与量でこの態様へ加えてよい。]
[0189] [00190]当業者は、パラグラフ[OO181]〜[OO189]にある先述の態様が以下のオメプラゾール対ランソプラゾールの比:約40:40、約50:50、約75:75、及び約80:80も考慮することを理解されよう。]
[0190] 実施例2
[00191]投薬間にウォッシュアウトを伴うクロスオーバー設計として試験を実施した。Bravo pHプローブを胃中に配置して、その配置を2未満のpH読取りで確認した後で、被検者に試験品を与えた。pHプローブが胃中の胃酸を読み取るのに正しい場所にあることを確かめるベースライン評価の後で、被検者の静脈内アクセスを確保し、ベースラインの血液吸引を行って、ベースライン時の血中にPPIがないことの証拠を得た。被検者は、3種の異なる製剤のうち1つを服用して、投与の時間を記録した。血液吸引を間隔ごとに行って、試験品の吸収、分布、及び消失の相について特性決定した。これらのデータよりAUCを計算した。Bravo pHプローブと高周波受信機を利用して連続的な胃pHレコーディングを行った。胃のpH値は、10秒ごとに記録した。これらのデータより、IGAを24時間の時間帯で定量した。]
[0191] [00192]3種の異なる製剤についての結果を以下に要約する:]
[0192] ]
[0193] 実施例3
[00193]投薬間にウォッシュアウトを伴うクロスオーバー設計として試験を実施した。Bravo pHプローブを胃中に配置して、その配置を2未満のpH読取りで確認した後で、被検者に試験品を与えた。pHプローブが胃中の胃酸を読み取るのに正しい場所にあることを確かめるベースライン評価の後で、被検者の静脈内アクセスを確保し、ベースラインの血液吸引を行って、ベースライン時の血中にPPIがないことの証拠を得た。被検者は、3種の異なる製剤のうち1つを服用して、投与の時間を記録した。血液吸引を間隔ごとに行って、試験品の吸収、分布、及び消失の相について特性決定した。これらのデータよりAUCを計算した。Bravo pHプローブと高周波受信機を利用して連続的な胃pHレコーディングを行った。胃のpH値は、10秒ごとに記録した。これらのデータより、IGAを24時間の時間帯で定量した。]
[0194] [00194]3種の異なる製剤についての結果を以下に要約する:]
[0195] ]
[0196] 実施例4
[00195]投薬間にウォッシュアウトを伴うクロスオーバー設計として試験を実施した。Bravo pHプローブを胃中に配置して、その配置を2未満のpH読取りで確認した後で、被検者に試験品を与えた。pHプローブが胃中の胃酸を読み取るのに正しい場所にあることを確かめるベースライン評価の後で、被検者の静脈内アクセスを確保し、ベースラインの血液吸引を行って、ベースライン時の血中にPPIがないことの証拠を得た。被検者は、18種の異なる製剤のうち1つを服用して、投与の時間を記録した。血液吸引を間隔ごとに行って、試験品の吸収、分布、及び消失の相について特性決定した。これらのデータよりAUCを計算した。Bravo pHプローブと高周波受信機を利用して連続的な胃pHレコーディングを行った。胃のpH値は、10秒ごとに記録した。これらのデータより、IGAを24時間の時間帯で定量した。]
[0197] [00196]IR:即時放出は、組成物のこの部分が、送達が胃中で始まって、腸溶コーティングも時限放出コーティングも関与しないように製剤化されることを意味する。この用語は、PPIの全部又は一部が投与前又は投与後すぐに(即ち、約30分以内)溶液状態にある、あらゆるPPI製剤に言及すると企図される。例えば、「即時放出」製剤では、経口投与により、薬剤が組成物から胃液へ即時放出される。]
[0198] [00197]DR:遅延放出は、製剤のこの成分の放出が投与後即時以外の時点で始まることを意味する。遅延放出製剤には、どの非即時放出製剤も含まれて、限定されないが、フィルムコート製剤、腸溶性製剤、被包化製剤、持続放出製剤、及びパルス放出製剤が含まれる。遅延放出製剤では、薬物の剤形からの放出速度は、薬物の標的領域への送達における律速工程になる。]
[0199] [00198]異なる製剤の結果を以下に要約する:]
[0200] ]
[0201] ]
[0202] 実施例5
[00199]概要:バレット食道と診断された患者において、Nexium(登録商標)(エソメプラゾール)での治療に続くバレット食道の退縮を試験品と比較して評価するために前向きの無作為化試験を実施することができる。低度の形成異常を伴うか又は伴わないバレット食道のある患者を無作為化して、Nexium(登録商標)40mg(1日1回)又は試験品(1日1回)を服用させることができる。]
[0203] [00200]序論。バレット食道は、食道への酸逆流に関連している。一般には、慢性の酸逆流がバレット食道をもたらし、これが低度に次いで高度の形成異常をもたらして、食道の腺癌をもたらすと考えられている。J W van Sandick,「Impact of endoscopic biopsy surveillance of Barrett's oesophagus on pathological stage and clinical outcome of Barrett's carcinoma(バレット癌腫の病期及び臨床アウトカムに対する、バレット食道の内視鏡生検監視の影響)」,GUT, Vol. 43, pp. 216-222 (1998)。米国では、これらの病態のすべての発症率が増加している。食道の腺癌は、最も急速に増殖する癌である。現行では、バレット食道の患者は、生検/病理学的評価を伴う反復的な内視鏡監視によって管理される。生検領域の病理に低度又は高度の形成異常を伴う変化を認めれば、患者は、より頻繁にモニタリングされる(低度の形成異常)、又はアブレーション、粘膜切除、又は食道切除のような他の手技について評価される(高度の形成異常)。癌腫が認められる場合、食道切除がしばしば推奨される。現行では、バレット食道を正常な扁平食道粘膜へ戻す内科治療はない。プロトンポンプ阻害剤(PPI)でのBEの治療(手術を伴うか又は伴わない)の前向き試験の概説では、BEの完全な見かけの逆転があったのは、123名の患者のうち3名にすぎない。Sampliner, R.,「Reduction of Acid Exposure and Regression of Barrett's Esophagus(酸曝露の抑制とバレット食道の退縮)」,Digestive Diseases, Vol. 18(4), pp. 203-207, (2001)。]
[0204] [00201]患者の70%以上で夜間酸分泌(1日2回のPPI療法での患者において連続して60分以上pHが4未満であること)が起こる。Thompson, CA.,「First federal comparative effectiveness review examinesGIdisorder(初めての連邦比較有効性評価によるGI障害の検証)」,Am J Health-Syst Pharm, Vol. 63, pg. 302 (2006)。夜間酸分泌を制御するための方法として、就寝時にH2ブロッカーを追加することが示唆されたが、これは1週間だけ有効であり、その後耐性が発現して、H2ブロッカーの夜間効果は消失することが示された。Janiak P,「Clinical trial: the effects of adding ranitidine at night to twice daily omeprazole therapy on nocturnal acid breakthrough and acid reflux in patients with systemic sclerosis-a randomized controlled, cross-over trial(臨床試験:全身性硬化症患者における夜間酸分泌及び酸逆流に対する1日2回オメプラゾール療法へ夜間にラニチジンを追加することの効果−無作為化交差対照試験)」,Alimentary Pharmacology Therapeutics, Vol. 26, pp.1259-1265 (2007)。エソメプラゾール(Nexium(登録商標))40mgは、プロトンポンプの強力な阻害剤であり、酸関連障害に広く使用されている。試験品は、PPIのAUC(「血清濃度」対「時間」曲線下面積)を最大にするようにミズーリ大学で開発されたPPI組合せ品であり、治療1日後に1日24時間、4より高いpH値をもたらしてそれを維持することが可能である。]
[0205] [00202]方法
[00203]帰無仮説:バレット食道患者の逆転率は、Nexium(登録商標)40mg(1日1回)又は試験品(1日1回)のいずれを服用しても差がない。]
[0206] [00204]対立仮説:バレット食道患者の逆転率は、Nexium(登録商標)40mg(1日1回)又は試験品(1日1回)のいずれを服用するかで差がある。]
[0207] [00205]標本サイズ。文献からのデータは、24ヶ月のPPI治療後にバレット食道の完全な逆転が2.4%生じることを示唆している。4より高いpH値を1日24時間維持した、pHの完全な制御の達成に基づけば、試験品のアームでは、50%の逆転率を期待することができる。これらの仮説に基づいて、第I種過誤率を5%、第II種過誤率を20%と仮定すれば、差を検出するには各アームにつき10名の被検者の標本サイズが必要となろう。]
[0208] [00206]患者は、内視鏡ガイド生検によって3ヶ月ごとに評価することができる。病理結果について、バレット食道の逆転又は形成異常病変の逆転の徴候を3ヶ月、6ヶ月、及び9ヶ月で比較する。部分逆転と完全逆転を比較することができる。生検領域の標準的な非拡大内視鏡検出用の酢酸検査とジャンボ把持鉗子/4象限生検を1cmごとに使用する生検プロトコールを利用することができる。Vazquez-Iglesias, JL.,「Acetic acid allows effective selection of areas for obtaining biopsy samples in Barrett's esophagus(酢酸は、バレット食道中の生検試料を得るのに有効な領域の選択を可能にする)」,European Journal of Gastroenterology & Hepatology. Vol. 19(3), pp. 187-193 (2007)。]
[0209] [00207]試験品は:オメプラゾール粉末(80mg)+ランソプラゾール粉末(80mg)+重炭酸ナトリウム(1680mg)+クロスカルメロースナトリウム(25mg)+ゼラチン化デンプン(65mg)+ステアリン酸マグネシウム(25mg)を含むことができる。]
权利要求:

請求項1
第一の酸分解性プロトンポンプ阻害剤、第二の酸分解性プロトンポンプ阻害剤、及び少なくとも1つの緩衝剤を含んでなる医薬組成物。
請求項2
第一のプロトンポンプ阻害剤と第二のプロトンポンプ阻害剤が式(I):ここで、第一のプロトンポンプ阻害剤と第二のプロトンポンプ阻害剤は同一ではなく;R1は、水素、アルキル、ハロゲン、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、カルボアルコキシアルキル、カルバモイル、カルバモイルアルキル、ヒドロキシ、フッ素化されていてもよいアルコキシ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、アシル、カルバモイルオキシ、ニトロ、アシルオキシ、アリール、アリールオキシ、アルキルチオ、又はアルキルスルフィニルであり;R2は、水素、アルキル、アシル、アシルオキシ、アルコキシ、アミノ、アラルキル、カルボアルコキシ、カルバモイル、アルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、アルキルカルボニルメチル、アルコキシカルボニルメチル、又はアルキルスルホニルであり;R3とR5は、同じであるか又は異なって、それぞれが水素、アルキル、アルコキシ、アミノ、又はアルコキシアルコキシであり;R4は、水素、アルキル、フッ素化されていてもよいアルコキシ、又はアルコキシアルコキシであり;Qは、窒素、CH、又はCR1であり;Wは、窒素、CH、又はCR1であり;yは、0〜4の整数であり;そしてZは、窒素、CH、又はCR1であるもの、又はその遊離塩基、塩、エステル、水和物、塩水和物、アミド、エナンチオマー、異性体、互変異性体、プロドラッグ、多形、又は誘導体である、請求項1の組成物。
請求項3
第一のプロトンポンプ阻害剤と第二のプロトンポンプ阻害剤の両方が、オメプラゾール、テナトプラゾール(又はベナトプラゾール)、s−テナトプラゾール、ランソプラゾール、s−ランソプラゾール、ラベプラゾール、エソメプラゾール(S−オメプラゾールとも呼ばれる)、ヒドロキシオメプラゾール、イラプラゾール、パントプラゾール、パリプラゾール、レミノプラゾール、ドントプラゾール、ハベプラゾール、ペルプラゾール、ランソプラゾール、及びネパプラゾール、又はそれらの遊離塩基、遊離酸、塩、水和物、エステル、アミド、エナンチオマー、異性体、互変異性体、多形、プロドラッグ、又は誘導体からなる群より選択される、請求項1の組成物。
請求項4
少なくとも1つの緩衝剤が、IA族金属の塩、アルカリ土類金属緩衝剤が含まれる、アミノ酸、アミノ酸のアルカリ塩、ペプチド、アルミニウム緩衝剤、カルシウム緩衝剤、ナトリウム緩衝剤、マグネシウム緩衝剤、カリウム緩衝剤、及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項1の組成物。
請求項5
第一の酸分解性プロトンポンプ阻害剤がオメプラゾールであり、第二の酸分解性プロトンポンプ阻害剤がランソプラゾールであり、そして少なくとも1つの緩衝剤は、重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、ギ酸カルシウム、水酸化マグネシウム、及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1の組成物。
請求項6
オメプラゾールが約60mg〜約100mgの量で存在し;ランソプラゾールが約60mg〜約100mgの量で存在し;そして重炭酸ナトリウムが約100mg〜約2000mgの量で存在する、請求項5の組成物。
請求項7
オメプラゾールが約80mg〜約100mgの量で存在し;ランソプラゾールが約80mg〜約100mgの量で存在し;そして重炭酸ナトリウムが約700mg〜約1800mgの量で存在する、請求項5の組成物。
請求項8
炭酸カルシウムをさらに含んでなる、請求項6の組成物。
請求項9
炭酸カルシウムが約300mg〜約400mgの量で存在する、請求項7の組成物。
請求項10
ギ酸カルシウムをさらに含んでなる、請求項6の組成物。
請求項11
ギ酸カルシウムが約100mgの量で存在する、請求項10の組成物。
請求項12
炭酸カルシウムとギ酸カルシウムをさらに含んでなる、請求項6の組成物。
請求項13
炭酸カルシウムが約300mg〜約400mgの量で存在して、ギ酸カルシウムが約100mgの量で存在する、請求項12の組成物。
請求項14
1以上の医薬的に許容される賦形剤をさらに含んでなる、請求項1の組成物。
請求項15
1以上の医薬的に許容される賦形剤が、希釈剤、崩壊剤、結合剤、接着剤、湿潤剤、滑沢剤、流動促進剤、表面修飾剤、不快な味又は香りを隠すか又は消すために加える物質、香味剤、色素、フレグランス、及び組成物の外観を改善するために加える物質からなる群より選択される、請求項14の組成物。
請求項16
崩壊剤がクロスカルメロースナトリウム及びカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より選択される、請求項15の組成物。
請求項17
滑沢剤がステアリン酸マグネシウムである、請求項15の組成物。
請求項18
H2ブロッカーをさらに含んでなる、請求項1の組成物。
請求項19
H2ブロッカーがシメチジンである、請求項18の組成物。
請求項20
アスピリンをさらに含んでなる、請求項1の組成物。
請求項21
アスピリンが約80mg〜約325mgの量で存在する、請求項20の組成物。
請求項22
NSAIDをさらに含んでなる、請求項1の組成物。
請求項23
NSAIDがナプロキセンである、請求項22の組成物。
請求項24
NSAIDが約1mg〜約500mgの量で存在する、請求項22の組成物。
請求項25
錠剤、カプレット剤、カプセル剤、散剤、甘味入り錠剤、サシェ剤、カシェ剤、トローチ剤、ペレット剤、及び顆粒剤からなる群より選択される固体剤形である、請求項1の組成物。
請求項26
請求項1の医薬組成物を被検者へ投与することを含んでなる、治療を必要とする胃麻痺を有する又は有さない被検者を治療する方法であって、ここで該被検者は、重症びらん性食道炎(ロサンゼルス分類グレードC及びD)、バレット食道とバレット食道の逆流、低度又は高度の形成異常を伴う逆流関連食道異形成、食道の逆流関連腺癌、胃の酸関連腺癌、バレット食道の再発予防用切除を受けている患者、H. pylori の短期駆除、胃食道逆流症の食道外又は非典型的症状(眼性疼痛、喘息、気管支炎、肺炎、胸痛、空咳、再発性喉頭炎、下咽頭異常感症、副鼻腔炎、耳痛、中耳炎、ユースタキイ管機能不全、声変わり、球感覚、咳払い、口臭、咽喉炎、及びアフタ性潰瘍のような)、夜間酸分泌、睡眠時無呼吸、睡眠障害、胃腸出血、上部GI出血の内視鏡評価に先立つ前処置、ストレス潰瘍予防、ストレス関連出血、発作又は見かけ発作活動、サンディファー症候群、発育不全、食欲不振、神経性食欲不振、痩身、無呼吸、徐脈、及び放射線又は化学療法誘発性食道炎からなる群より選択される状態に罹患している、前記方法。
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